中古車販売大手ビッグモーターの店舗周辺で街路樹が枯れるなどした問題で、神奈川県警は30日、川崎市内の街路樹の切断に関与したとして、器物損壊の疑いで、当時本社勤務だった福岡県志免町、同社社員、蒲原敏之容疑者(51)を逮捕した。一連の問題発覚後、街路樹被害での逮捕は全国初とみられる。県警は認否を明らかにしていない。
県警は街路樹の被害が確認された県内の3店舗、本社を家宅捜索するなどして会社の関与の有無などを捜査。その結果、川崎市の伐採で、本社に勤務していた蒲原容疑者が店に指示した疑いが強まったと判断した。
逮捕容疑は共謀の上、令和4年10月12日、川崎市川崎区の店舗前の歩道に植えられたツツジ6本を切断したとしている。
県警によると、蒲原容疑者は当時、本社の環境整備推進委員だった。川崎市によると、同社は市に対して、環境整備推進委員が「店舗前の環境整備」を理由に伐採を指示したと説明。市が県警に被害届を出していた。