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マラソンの宗兄弟が語る「双子で走る強み」 大舞台で二人がシンクロした瞬間とは(小林信也)
2024年01月14日
宗兄弟(旭化成)は日本のマラソンランナーが国際大会で優勝争いをしていた1980年代、瀬古利彦とともに常に中心的な存在だった。
兄・茂、弟・猛。一卵性双生児の二人は85年北京国際マラソン、78・81年別大毎日マラソンなどで計4回、ワンツーフィニッシュも記録している(優勝はすべて茂)。
「自分たちは『長距離が速い』と分かったのが小学校4年の時でした」、茂が振り返る。「体育の時間に2キロくらいの持久走をやった時、私はクラスのトップで走り切った。後で聞いたら弟もクラスでトップだった。
それまで運動会で3番にも入ったことのない二人がそれぞれナンバーワンになった。自分より周りがビックリした。まさか宗がって感じ。その時注目されたのがすごくうれしくて、『自分たちにはこの道が合っているんじゃないか』と気が付いた」
思えば、買物に行く時など二人でよく走っていた。競技を始めたのは中学1年、
「私が先に陸上部に入った。弟は嫌がって入らなかった」
その理由を猛が言う。
「双子は珍しかったので、二人そろって同じ部に入るのは抵抗があった。でもやっぱり兄貴と一緒に走りたいと思って10月ごろになって入部した」
兄の茂が中学時代を語る。
「二人で走れるのは楽しかった。2年の時、顧問が異動して指導者がいなくなったので、自分たちで練習メニューを考えて走っていた。スピード練習なんてほとんどやらなかった」
そして二人は口をそろえて面白いことを言った。
「二人で一緒に歩くことにはすごく抵抗があった。でも一緒に走ることには抵抗がない。走る世界と歩く世界はまったく違う」
県内一周大分駅伝
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