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日本ハム、新本拠地エスコン移転で“収益激増” NPBにさらなる「新球場」建設プランは生まれるか
https://dot.asahi.com/articles/-/212756
2024/01/30/ 17:30
昨シーズン開場した日本ハムの新本拠地エスコンフィールド北海道(以下エスコン)は、日本球界に新たな流れを生み出すのだろうか……。
メジャーリーグでは頻繁に行われる新球場建設を国内でも望む声は多いが、どの球団にとっても実現までのハードルは高そうだ。
パ・リーグ2年連続の最下位となった日本ハムだが、“エスコン効果”で営業利益は大幅アップを果たした。プレオープンの3月12日から9月30日までの203日間で来場者303万人を記録。札幌ドームを本拠地としていたコロナ禍前の2019年に9億5000万円だった営業利益が26億円となる見込みだという。
日本ハムの新庄剛志監督もパーソル パ・リーグTVの公式YouTube「パ・リーグ FANS MEETUP 2024『監督編』」に出演した際、「エスコンに結構、稼がせてもらったので」とコメント。「(球団が)珍しく球団が助っ人をたくさん獲ってくれたんだよね」と新球場の利益がチームの補強に繋がったことを明かしている。
「エスコンの成功はスポーツ界を超えたビジネスの手本とまで言われる。広島・マツダスタジアムの例でもわかるが、新しいスポーツ施設をうまく活用すれば収益を大幅に上げられる。NPB他球団でも同様の流れが加速するようにも思えるが、そう簡単にもいかなそうだ」(スポーツマーケティング関連会社関係者)
メジャーリーグでは30年程度の周期で球場の建て替えを行うケースが多い。また長い歴史を持つ欧州サッカーでも新規スタジアム建設を行い移転するケースも出始めた。「最新式で快適な箱はお客さんを呼び、お金を生み出せる」という発想だ。
「エスコンや広島・マツダスタジアムを除きNPBでは以前からの球場を改修して使い続けることが多い。甲子園、楽天モバイルパーク宮城、ベルーナドーム、横浜スタジアムも改修され生まれ変わった。新神宮球場の建設は決まっているが、その他は目立った進展がない」(在京テレビ局スポーツ担当)
建設から時間が経っている東京ドーム(1988年、以下開場年)、ZOZOマリンスタジアム(1990年)、福岡PayPayドーム(1993年)、京セラドーム大阪、バンテリンドーム ナゴヤ(ともに1997年)に関しては建て替えの声はあまり聞こえない。
「京セラ、PayPay、バンテリンは来場者が増加傾向。東京ドームは100億円以上をかけた大改修を行い、高額シート増とビジョン設置で広告スペースを生み出した。ここで挙げた4球場は立地にも優れており、ビジネス面から考えても無理して手をつける必要がない」(在京テレビ局スポーツ担当)
「築地市場跡地への新球場建設、巨人移転の話が出るが現実的ではない。東京都の所有地であり私企業の巨人のみを優遇できない。現状でも巨人戦は満員試合が多く、東京ドームは客単価を上げることで収益アップに結びつける方針のようだ」(巨人担当記者)
現状で建て替えの可能性が高いのはZOZOマリンだろう。同球場がある千葉市は「ZOZOマリンスタジアムのあり方検討基礎調査」を行い結果を発表。大規模改修と建て替えのケースで最低約980億円、最大で約2500億円が必要と試算した。
「ZOZOマリンは海風にもさらされ劣化が目立つ。VIPシートやビジョンを増やすなど、細かい改修は行なってきたが、NPB本拠地で最も建て替えが必要な球場だろう」(ロッテ担当記者)
ベース自体が古く耐久性も限界に近い、腐食箇所も現れ雨漏りも起こる。排水管の詰まりも発生するなど、エンタメ環境としては相応しくない部分もある。
「ロッテは一部の熱烈ファンに支えられているが、立地条件も決して良くなく新規ファンが足を運びにくい。今後、客数アップなどを考えれば新球場建設もしくは大規模改修は必須」(スポーツマーケティング関連会社関係者)
海の近くのロケーションは最高だが、都心から離れており最寄駅からも距離がある。新規のライト層を取り込むためにも球場自体を最適な環境に整えることは必要かもしれない。
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