横綱・照ノ富士が若手力士達にゲキ 「勢いだけでなく、ちゃんと実力をつけて」「2場所くらいで勢いが止まるのに、騒ぎすぎ」

　大相撲初場所（東京・両国国技館）で9度目の優勝を果たした横綱照ノ富士（32＝伊勢ヶ浜）が、注目力士たちにゲキを飛ばした。

　千秋楽から一夜明けて29日、東京・江東区の部屋で会見を開いた。3場所連続休場からの復活優勝で、横綱としての貫禄を見せた。休場している間には、同部屋の熱海富士（21）や伯桜鵬（20＝宮城野）が場所で優勝争いを演出した。

　照ノ富士は「今後に向けて、若い子たちが力をつけているのはいいことだと思う。そこで勢いだけではなくて、ちゃんと実力をつけて（番付を）上がっていくことが一番大事。2場所ぐらいで勢いが止まっているのに、騒ぎすぎている部分もある。ちゃんと安定して勝てているわけではない、そこができたらいいと思う」と厳しくエールを送った。

　また、綱とりに挑んだ大関霧島（27＝陸奥）は4敗に終わり、横綱昇進は白紙に戻った。照ノ富士は「（綱とりは）簡単なことではないし、安定して勝たないと（横綱に）上がっても長く続かない。霧島関からしても、もう少しのところだったと思う。自分に足りなかった部分を考えて、気持ちを入れ替えて。やってくれる大関だと思うので」とハッパをかけた。

　横綱からのゲキを胸に、春場所（3月10日初日、大阪府立体育会館）では注目力士が奮起できるか。

東スポWEB
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