実業家の西村博之(ひろゆき)氏(47)が28日までにABEMA「アベマプライム」に出演し、自民党安倍派などの裏金問題に端を発した現在の政局について「結局は茶番に向かって進んでいる気がしている」と、あきらめに近い心境を語った。
昨年末から検察が派閥事務所などを家宅捜索するなど、汚職摘発へ大きな動きを見せたにもかかわらず、派閥の幹部クラスが立件されることはなく現在は“尻切れとんぼ”の状態。
岸田首相は派閥の解散へ向けて大号令を上げたが、ひろゆき氏は「派閥は解散したけど何も変わらない、誰もおとがめを受けない。メディアも、自民党もなんかやったし、いいよね?という空気に進んでいくのでは」と冷めた考えを披露した。
その原因について、ひろゆき氏は日本の国民的政治コンセンサスに問題があると考える。
「他の国なら、そんなことをしている自民党に投票するのっておかしいよね、と一般的な民衆の中だったり家庭でも職場でも話される場合が多いんです。ところが、日本にはそれがない。生活の中で政治の話をしないという暗黙のルールがある」と個人的な見解を示した。
そのため、現在の自民党への批判は長続きすることはなく「政治家のバックグランドである利益団体の方は、自分たちのために頑張ってくれてるから投票しようとなるし、社会全体もなんとなく許容できるよね、となっちゃう」と、自民党の長期政権が続く理由について私見を述べた。