自民党森山派の解散を決めた森山裕総務会長は27日、鹿児島市の党県連で会見を開いた。新たな政策集団を今後立ち上げるとし、財政規律や地方、憲法、食料安全保障をテーマに据える考えを示した。「派閥は人事や金銭で面倒を見るのに批判がある。(党改革の)中間報告を真摯(しんし)に受け止めてやっていく」と強調した。
県連会長を務める森山氏は鹿児島市議選に擁立する21人への公認証交付のため、県連会合に出席。政治資金パーティー裏金事件が市議選に与える影響を問われ、「間違いなくある」と断言。地元選出議員に関係者はいないことを訴え、市民の理解を得ていくとした。
新たな政策集団は森山派所属の8人を中心に無派閥議員の合流を示唆。「政策集団としてどんな形になるかは皆とよく相談したい」と述べた。森山派は党内6派閥のうち解散を決定した4派閥の一つで、裏金事件で立件はされていない。
同席した野村哲郎参院議員は、所属する茂木派からの離脱者が相次ぐ現状を受け、29日に参院メンバーで対応を協議すると説明。県連会合で「一人では仕事ができない。何らかのグループをつくらざるを得ない」と話した。