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1月21日、萩生田光一前政調会長が、2018年から5年間で清和政策研究会(安倍派)から2728万円の資金還流があり、政治資金報告書に不記載だったことを記者会見で明らかにした。カネは事務所の引き出しに入れてあったという。
「多大な政治不信を招いてしまったことを心からおわび申し上げる」と陳謝した萩生田氏は、「詳細まで把握していなかった」「私的なものに使うことはなかった」と釈明し、未使用分1897万円を「安倍派に寄付する形で返納する」とした。
「この日は、萩生田氏の選挙地盤である東京都八王子市長選の投開票が終わった翌日です。選挙は自公が推薦する候補が辛勝しましたが、疑惑が発覚した昨年末の時点で調査も公表もできたはずです。
この時期の公表になったのは、選挙だけでなく、東京地検特捜部の捜査状況や世論の反応、政治刷新本部の中間取りまとめの状況、26日から始まる通常国会などさまざまなことを勘案してのことでしょう。
しかし、もらっていながら『バレたので派閥に返します』では国民は納得しません。しかも萩生田氏は『未使用分』のみの返納です。私的流用はないのかもしれませんが、そもそも『裏金』なのですから、全額返納するべきです」(政治ジャーナリスト)