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英ピアノ配信に中国人乱入「撮るな」、当事者が説明「私たちを日本人と呼んだ」
騒動の経緯
騒動があったのは今月19日。ピアニストでYouTuberのブレンダン・カバノー氏がセント・パンクラス駅のストリートピアノで演奏しその様子を配信していたところ、中国人女性がやってきて「私たちは中国のテレビ番組の撮影で来た。私たちがカメラに映っていないか?」などと問い掛けた。カバノー氏が「分からないが撮ってはいけないのか?」と問い返すと「NO、NO、NO(だめです)」と回答。「なぜ?」と返すと「私たちは中国の番組の撮影で来ているので映ることはできない」と説明した。
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カバノー氏が「ここは公共の場所だ。自由の国だ。どこでも好きなところで撮影できる。警察に通報したければどうぞ。郷に入っては郷に従えだ」と忠告すると、また別の女性が現れ「私たちの映像を共有してほしくない」と主張を繰り返した。カバノー氏が「あなたたちが立ち去ればいいじゃないか。ここは公共のスペースだ」と言うと女性は「私たちもピアノを使いたい。公共の場所にあるのだから私たちも使えるはず」「私もイギリス人(英国籍を持っている)だが、私の肖像を使われたくない」と発言。カバノー氏が「あなたは中国国旗を持っているじゃないか」と手を伸ばすと、先ほどの男性が激高し「なぜ彼女に触るんだ。触るな!」と怒鳴り声を上げた。
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当事者の説明
物議を醸したことを受け、中国人一行の当事者の一人である女性が動画を投稿し当時の状況を説明した。女性は、「春節(旧正月)を祝う番組の撮影を目的としていたので中国国旗を持っていた。撮影の内容は秘密性が高いものだったので、外部に漏らすわけにはいかなかった。カバノー氏は当時ライブ配信していることを周囲に知らせていなかった(その場にいた自分たちが映ってしまった)」としたほか、「カバノー氏は40分以上もストリートピアノを独占していたので、いつ終わるかを尋ねた。無理やりやめさせたわけではない」などと説明した。
さらに、「こちらが中国人だと伝えたにもかかわらず、カバノー氏は私たちを何度も日本人と言った」「中国への差別的な意味を持つことで有名な曲をカバノー氏はわざわざ弾いた」「(カバノー氏が)私たちの仲間の女性の国旗を引っ張ろうとしたが、出回っている動画にはそこが映っていない。私たちは中国人としてしっかりと合理的に尊厳をもって国旗を扱わなければならない。国旗を破壊しようとする場合は、私たちはそれを制止する。現場にいた仲間の男性がやや興奮した映像があったが、部分的に切り取られている」とも主張した。
そして、「現場の責任者も彼が“商業的配信”を行うことを許可していなかった。警察が彼を連れて行く動画も多数アップされている。警察は彼に私たちの動画を削除するように促したが、彼はやはり、私たちの許可がない状況で各種プラットフォームに動画を投稿した」と不満を述べた。
一方、カバノー氏は騒動後に出演したテレビ番組で「イギリスでは公共の場で撮影することは完全に合法だが、警察官たちは『人種差別』というワードに態度を軟化させた。私が言葉で訴えるだけでは人々は信じなかっただろうが、配信したことで世界が現場の様子を見ることになった。(イギリスの)愚かな規則と権威主義に対抗する問題提起になった」と語ったという。(翻訳・編集/北田)
Record China
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