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【ツール・ド・フランス事故】<逮捕の観客>自分の「愚かさ」恥じる
事故は、仏北西部ブルターニュ(Brittany)地方で先月26日のレース初日に行われた第1ステージで発生。道路脇で女がテレビカメラに向けて掲げた段ボール製のプラカードに、集団の端を走っていたトニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)が避けきれず衝突し、後続の選手が次々と落車。1人が手を骨折したほか、多数の選手が負傷した。
女は30日に逮捕された。身元は明かされていない。女が掲げたプラカードには「ゴー! おじいちゃん、おばあちゃん」と書かれていた。検察によると、自宅でテレビ観戦していた祖父母へのメッセージだったという。
ブレスト(Brest)市で記者会見した地元検察当局によれば、女は「恥の気持ちと、自分の行為がもたらした結果への恐怖」を表明。「自らの『愚かさ』に対してメディアの注目が集まっていることを案じている」とも供述した。記者会見は国内の一部テレビ局で生中継された。
ツール・ド・フランスは道路脇での観戦が許されているが、事故をきっかけに安全性と観客の行動をめぐる議論が沸騰。同時に、ソーシャルメディア上では女を中傷する書き込みが相次いだ。
地元警察当局は記者会見で、フェイスブック(Facebook)への投稿で目撃情報を求めたところ、4000件以上のメッセージが寄せられ、中には「暴力の扇動すれすれ」ものもあったと説明。「ソーシャルネットワーク上では、合理的、冷静でなければならない」と呼び掛けた。
7/2(金) 5:04 時事通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/01fdad55262d4c3cbc5e5fbe4124fb50a34d0d27