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ユーリ阿久井政悟がWBA世界フライ級王座奪取 岡山県のジム所属で初の世界王者に
正規王者アルテム・ダラキアン―同級1位・ユーリ阿久井政悟(23日、エディオンアリーナ大阪)
WBA世界フライ級1位ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に判定勝ち。世界初挑戦で待望の世界ベルトを獲得した。
ダラキアンはプロ23戦目で初黒星を喫し、7度目の防衛に失敗。
戦績は28歳のユーリ阿久井が19勝(11KO)2敗1分け、36歳のダラキアンが22勝(15KO)1敗。
岡山県出身の世界王者は1991年9月の辰吉丈一郎以来だが、岡山のジムからは初の世界チャンピオン誕生だ。倉敷守安ジムでは2001年11月に
ウルフ時光がWBC世界ミニマム級王座に挑戦して3回TKO負けしており、先輩の雪辱も果たした。
「戦時中のウクライナから(ダラキアンが)日本に来て戦ってくれること自体がうれしい。王者はやりづらく、変則的なタイミングで、試合をうまくコントロールしてくる。
ベテランにしたいことをさせないようにする」。強い思いを胸にリングに向かったユーリ阿久井。昨年12月17日に岡山から東京に移動して、帝拳ジムを“拠点”に
集中して練習してきた。WBA&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)、日本フライ級王者・飯村樹輝弥(角海老宝石)、ライトフライ級の
元アジア3冠・岩田翔吉(帝拳)らを相手にのべ100ラウンド近くの実戦練習を重ねた。
当初は昨年11月15日に挑戦するはずだった。だが、WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)がろっ骨を骨折した影響で世界戦は延期に。
10月に地元・岡山を離れて約1か月、帝拳ジムを拠点に100ラウンド以上の実戦練習を中心に練習を積んできた阿久井は仕切り直しとなったがが、
世界取りへ集中力は途切れなかった。東京には妻と3歳と1歳の2人の娘も一緒に来てサポート。パパの顔になる。「チャンピオンベルトを持って帰って来てね」。
娘たちとの約束を見事に果たした。
◆ユーリ阿久井政悟 (ゆーりあくい・せいご)
1995年9月3日、岡山・倉敷市生まれ。28歳。小学生から中学1年まではサッカーに熱中。中学2年からボクシングを始め、倉敷翠松高、環太平洋大を経て、
2014年4月、プロデビュー。15年、全日本ライトフライ級新人王。19年10月、日本フライ級王座獲得(3度防衛後に返上)。身長164センチの右ボクサーファイター。
家族は妻と2女。父の一彦氏、叔父の赤沢貴之氏も元プロボクサー。
https://news.yahoo.co.jp/articles/813c59246320dfc027112f229c5ec011eacb6158