2024年冬季ユース五輪開幕を控え開催地である江原道(カンウォンド)とユース五輪大会組織委員会が緊張している。
最近審判2人がノロウイルス陽性判定を受けるなど防疫が緊急事態になった上に
セマングムでのジャンボリー大会での問題が起きてから安全・衛生など行事運営全般に対する関心が高まったためだ。
今回の大会もジャンボリーのように世界の青少年が参加するだけに参加国の父兄らの関心も負担だ。
冬季ユース五輪は19日から来月1日まで江陵(カンヌン)、平昌(ピョンチャン)、旌善(チョンソン)、横城(フェンソン)
一円で開かれる。今大会は2012年のオーストリア・インスブルック、2016年のノルウェー・リレハンメル、
2020年のスイス・ローザンヌに続く4回目の大会だ。
アジアでは初めて開かれる大会で、79カ国の選手1800人が参加しスケート、アイスホッケー、カーリング、スケルトンなど
7競技15種目で技量を競う。
◇失墜した韓国の信頼回復する機会
今回の大会は昨年のセマングム・ジャンボリー大会のずさんな運営などで失墜した韓国の信頼を回復できる絶好の機会なので
注目を集めている。
江原道と組織委員会は2018年の平昌五輪大会を成功裏に行った経験がある上に競技場もそのまま使うため
競技運営に問題はないとみている。
ユース五輪組織委関係者は「2018年の平昌冬季五輪対応経験を基に感染症発生などに徹底的に備え選手と観客の健康を保護する」
と話した。
問題は大会期間の天気だ。ジャンボリー大会は猛暑のため初日だけで熱中症患者が400人以上発生した。
反対にユース五輪は低体温症など寒冷疾患の発生を心配しなければならない。
特に野外で競技が行われれば選手と観客が寒さにそのままさらされるほかない。
スキーなど野外競技が主に開かれる平昌は冬季の気温が氷点下20度まで下がる。
◇平昌に暖房バス常時配置
これに伴い、組織委は競技場ごとに遠赤外線暖炉などを備えつけた暖房付き休憩所を設置した。
続けて雪上競技が行われる平昌には45人乗りの暖房バス2台を常時配置し暖かい飲み物も提供する。
ここに救急状況に備えるため医師45人と看護士24人、救急救助士58人など医療陣258人を現場に投じる。
医務室は競技場と選手村、IOCホテル、開閉会式場にすべて設置した状況だ。
これとともに江陵峨山(アサン)病院と延世(ヨンセ)大学原州(ウォンジュ)セブランスキリスト病院、旌善郡立病院を
専従病院に指定した。
ノロウイルス感染者が発生しただけに衛生問題は政府次元で特に管理する。
食品医薬品安全処は江原道などと飲食品安全支援本部を構成し五輪食材料供給業者と選手村食堂安全管理事項を随時点検している。
大会施設に検査官を配置して飲食品施設を集中的に管理し、選手村などに食中毒迅速検査用自動車5台も投じた。
◇トイレ2時間ごとに清掃、108人配置
これとともに室内と移動式トイレ清掃員を108人配置した。清潔状態は2時間間隔で確認し対応する計画だ。
警察は大会期間に選手村と競技場一帯に警察特攻隊など2万1933人を配置し、江原道消防本部も専従チームを構成して
競技場周辺での各種事件・事故に速やかに対応する方針だ。
江原道の金鎮台(キム・ジンテ)知事は「安全と健康管理に最善を尽くしたい。
江陵総合運動場に江原道総合状況室を設置・運営し、大会14日のうち11日間を現場で指揮する計画」と話した。