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大谷加入でドジャースの金満に拍車!放映権料1.2兆円、開幕チケット価格3倍のスゴすぎる経営実態
「グッゲンハイム・ベースボール」が親会社になった13年以降、筆頭オーナーを務めるマーク・ウォルター氏は共同オーナーである元NBAのマジック・ジョンソン氏らとともに収益改善に着手。
同年、地元ケーブルテレビ局のタイム・ワーナー・ケーブル(現スポーツネットLA)と、メジャー史上最高の25年総額83億5000万ドル(約1兆2226億円=当時のレート)という破格の放映権契約を交わした。
本拠地ドジャースタジアム(収容人員5万6000人)の集客も好調で、観客動員数は13年から昨季まで10年連続トップを維持(無観客開催の20年を除く)。
この10年間、1試合平均4万人台を記録し続けているのはドジャースだけだ。
メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「ドジャースの昨季の入場料収入は約297億円。その他、球場の広告収入、グッズや飲食代、スタジアムの駐車料金、ロイヤルティーなどを含めると総収入は約859億円とされる。
1位のヤンキースの約971億円には及ばないものの、大谷が加入した今季以降は古巣エンゼルスタジアムに広告を出稿していた日本企業がドジャースタジアムに乗り換えるとみられ、スポンサー収入の増加が見込めます。
大谷はメジャーでトップ級のグッズ売り上げを誇り、グッズ収入の増加も見込める。ドジャースが経営面でトップに立つのは時間の問題ではないか」
関西大学名誉教授の宮本勝浩氏は、広告収入は15億円程度増加すると試算する。
本拠地の特性を生かしたマーケティングも巧みで、これが集客に結びついているという。ロサンゼルス市は全人口約385万人のうち約40%をヒスパニック系が占める。
メキシコ出身で1980~90年代にかけて全米を席巻した往年の名左腕、フェルナンド・バレンズエラの影響もあり、ヒスパニック系市民から絶大な支持を集めている。
「ドジャースファンは野球を見る目が肥えているだけでなく、球団の方針にも精通している。今オフ、大谷と山本を獲得したように補強に巨額の資金を投じている印象を受けますが、サイ・ヤング賞3度の左腕カーショー(FA)を筆頭に投手、野手ともドラフトで指名した選手をマイナーから鍛えて主力に育てる育成力がファンの支持を集めている」(友成氏)
そこに大谷が加わったことで、チケット収入増は確実。USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者は昨年12月、「ショウヘイ・オオタニがドジャースと契約してから、流通市場でのチケット平均価格はカージナルスとの本拠地開幕戦で390ドル(約5.8万円)から983ドル(約14万5000円)に上昇している」と報道。
その他のカードの平均価格も昨季の171.67ドルから71%増の295ドルになると予想され、LAでは早くもチケットの争奪戦が白熱している。
ただでさえ儲かっているドジャースは、大谷効果でますます笑いが止まらないのではないか。
1/18(木) 18:02配信 ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ffa12e0bab64677eebfec337aa0728a08af9e61