読売テレビの大橋善光社長が17日、大阪市内の同局で行われた社長会見で、一連の問題に言及した。読売テレビは「ダウンタウンDX」を制作し、日本テレビ系で放送されている。
大橋社長は「報道されているようなことが事実としてあったとすれば、それが我々の番組に出演していただくにふさわしいかどうか判断しなければならない」と指摘。「例えば報道番組ですね。松本さんと被害に遭われたといわれる女性の方が対決していただけるというのであれば、今すぐにでも私は放送したらいいと思うんですよ。そういうことだったら、大いにやったらいいです」と語った。
この発言を受けて「読売テレビ」はSNSでトレンド入り。特に疑問視されたのは、「松本さんと被害に遭われたといわれる女性の方が対決していただけるというのであれば――」という点だろう。
近年は被害者保護が重視される。例えば訴訟で被害者が加害者の裁判の法廷に立つ場合、加害者や傍聴人から見えないよう遮蔽を設ける。プライバシーに配慮したり、加害者を目にしてフラッシュバックが起きないようにしたりするためだ。
そもそも松本が報じられたような女性問題のケースでは加害者、被害者の双方が直接やり取りせず、代理人を立てて協議するのが一般的。それを報道番組で「対決」するという発想は現実的ではない。