読売新聞
長野県の上伊那広域連合(伊那市)は13日、伊那市内で記者会見を開き、同連合が運営するごみ処理施設「クリーンセンター八乙女」(箕輪町)の職員が、粗大ごみから出てきた現金9万円を警察に届け出ず、5万2000円を職場の懇親会の飲食代に使っていたと明らかにした。ごみに紛れ込んでいた小銭を職場でプールし、ジュースなどの購入に充てることも常態化していた。同センターの竹村和弘所長は組織的な事件と認め、「長年にわたり犯罪行為が繰り返されていた」と謝罪した。
同連合によると、昨年7月24日頃、粗大ごみとして出されたソファを職員3人で解体中に1万円札9枚を見つけた。対応の相談を受けた上司は「今まで通りの方法でいいのでは」と返答。8月30日に箕輪町内の飲食店で開かれた懇親会には10人が出席し、会費を払った上司以外の現場職員9人の飲食代に5万2000円が充てられた。