【海保】 巡視船「あまみ」引退　０１年に北朝鮮工作船から１００発以上の銃撃　老朽化に伴う解役式

鹿児島県・奄美大島沖で２００１年１２月に起きた北朝鮮工作船の銃撃・沈没事件で、
工作船から銃撃された海上保安庁の巡視船「あまみ」（２３０トン）の老朽化に伴う解役式が、長崎県の佐世保海上保安部で開かれた。

あまみは事件で、逃走する工作船から自動小銃などで１００発以上の銃弾を受け、乗組員３人が負傷。
工作船は自爆して沈没した。船体を引き揚げ、回収した対戦車ロケット砲などから北朝鮮の工作船と断定された。

保安部によると、あまみは１９９２年、現在の奄美海上保安部に配備。
２００４年に佐世保に移り、海難救助や海上犯罪取り締まりで活躍した。

多くの弾痕が残る巡視船あまみの船橋　＝広島県呉市の海上保安資料館 巡視船あまみ＝平成４年頃　（海上保安大学校提供）

解役式は巡視船用の岸壁で開かれ、船長や職員ら約５０人が参加。船体に書かれた番号を白いペンキで塗りつぶした。あまみに乗り込み、船首にお酒をかける「献酒」をして別れを告げた。

2024.1/11 15:07
https://www.zakzak.co.jp/article/20240111-C3JU7FROPVKIVDY7HKID7JS6MU/