「バ畜」に明確な定義はないものの、長時間労働などのブラック労働により、学業との両立が困難になる学生もいるようです。
背景には深刻な人手不足があるためか、強いプレッシャーにさらされ無理なシフトに応じざるを得なかったり、法的知識がないために抜け出せなかったりすることも。
弁護士ドットコムには、こうした学生から多くの相談が寄せられています。
●事例1)辞めたいけど辞められない
ある学生は「夏休みになるので1カ月お休みくださいと伝えたところ『みんなの迷惑になる、ただのわがままだ』と言われた」と相談を寄せました。
あらかじめ勉学優先とは伝えていたそうですが、いざ退職の意思を伝えても「あなたの事情で振り回すな」と言われ、辞めるに辞められない状況のようです。
別の学生は「勉学に励みたいためバイトをやめたいと店長に言ったところ『2カ月前に言ってもらわないと雇用契約違反になる』」と伝えられたそうです。しかし学生によれば、そのような雇用契約を交わしてはいません。
●事例2)入社時とシフトを勝手に変えられる
自由なシフトと言われ入社したのに、一方的に社長から固定シフトにされ、出勤日が増えてしまったという相談も寄せられています。
ある学生は当初「シフト自由、月2回シフト提出で融通も利くバイト」として応募しました。ところが最近、バイトに一切の相談なく、一方的に社長から「固定シフト」で勝手にシフトを入れられるようになったそうです。
大学の時間割や習い事などで行けない日には理由を書く必要があり、会社内は「社長には物を言える人がいない会社なので結局言いなり」だと言います。
こうした「バ畜」はどのようにして解消していけば良いのでしょうか?森田梨沙弁護士に聞きました。