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「あ~あ…」 5月の地震で半壊し500万掛けて12月に修理終えた自宅、今度は潰れる
沿岸部の住宅などが押し流されがれきの山となっているのが確認できます。
この場所で津波に遭遇したというタクシー運転手の濱塚喜久男さん。
地震がおきた当時、タクシーの後部座席に高齢の男性客を乗せていました。
津波警報が出たためタクシーで高台へ避難しようとしますが…
濱塚さん「こっちは段差あっていけないでしょう、こっちも建物が崩れてどっちも行けなかったんですよね。タクシーをここへ入れたんですよ。通路のじゃまになるかと思って」
「ここ海岸近いでしょあわててお客さん連れて高台ににげたんです」
タクシーを乗り捨て乗せていた客と2人で400メートルほど先の高台に歩いて避難した濱塚さん。
その後、置いてきたタクシーを見に川岸まで下りたところで津波の映像を撮影しました。
「最初は波しか見えなかったですね。それからのガレキとか見えてきたんです」
がれきのほかに軽自動車も流されて行きます。
そして。
濱塚さん「あ~あ」
つい数十分前まで乗っていた自分のタクシーが流されてきました。
(一緒に撮影した現場へ)
津波により変わり果てた姿になった宝立町。
住み慣れた町は地震により、変わり果てた姿になっていました。
「本当に非現実なんか、こんなん見たことないですから。映画のなんか映画のシーンに出てくるような感じで」
そして、自宅も。
「完璧に一階が無くなっています。これは2階ですから」
自宅は1階部分が潰れた状態でした。
「サッシも全部新しくして、これも全部直したところのやつですね。」
(去年の地震での被害)
濱塚さんは去年5月の地震で家が半壊し、住めなくなったため500万以上をかけて修理し12月に自宅に戻れたばかりでした。
(10月10日の取材映像)
濱塚さん「やっぱり嬉しい。嬉しいですよ。あのなんていうのか、元の生活に戻れるからという感じで。」
「直ったら子供を呼ぼうかなと思っているんですよ。」「直ったよって。いつでも帰ってこれるよっていうがで」
そんな中、再び襲った大地震。
「見た時はもう言葉も出んくらいで、がっかりですよね。直したところで。これからっていうあれしとったんですけど。」
本来なら、元日に金沢などに住む娘夫婦や孫と修理した家で集まる予定でしたが仕事で延期したため誰も被害に遭わなかったことが不幸中の幸いでした。
濱塚さん「ほんとは楽しみにしてたんですよ、早くじいじの家行きたい、じいじの家行きたいって言ってたんですよ」「こんなの見ると、2回、3回遭うともう限界ですよ」
(Q限界?)「精神的にね、また来たらという考えになりますよね」「住めんがでないですかね」
いつ揺れが収まるのか見通しのたたない群発地震。
珠洲に暮らす住民たちはいまも不安な日々を過ごしています。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/e9f0adba97ecba088abc30552a15bfd0df606c5a&preview=auto