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ソフトバンク人的補償、異例決着の舞台裏 当初は和田毅で打診も反響など鑑み急きょ方針転換(日刊スポーツ)
ソフトバンクは11日、FA加入した山川穂高内野手(32)の人的補償として、甲斐野央投手(27)が西武に移籍すると発表した。西武は当初、日米通算163勝の和田毅投手(42)の指名を打診したが、チームの顔の流出に対する反響の大きさなどを鑑みて、両球団が話し合って急きょ方針を転換。最速160キロの剛腕・甲斐野が選び直される急展開で、人的補償問題は決着した。
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ソフトバンクと西武間の人的補償問題は、急展開を見せて、終わった。FAで山川を獲得したソフトバンクはこの日、18年ドラフト1位の最速160キロ右腕、甲斐野が人的補償として西武に移籍すると発表。勝利の方程式の一角として期待された剛腕が、新天地でプレーすることが決まった。
西武は10日時点で、昨年末にソフトバンクから出されたリストから和田を指名する方針を固めていた。方針通りにソフトバンク側に和田で打診したが、反響の大きさなどを鑑み、両球団が話し合って急きょ方針を転換。現に和田の移籍報道があったこの日、ファンや世間からの批判の声が殺到した。不祥事を起こした山川獲得の際にも球団に多数のクレームが寄せられたが、同じような声が相次いだ。再度の協議の結果、西武は手薄なリリーフ補強として甲斐野を選び直した。
和田の流出となれば、衝撃の移籍だった。「松坂世代」で唯一のNPB現役選手で、今季の開幕ローテーション入りがすでに内定。衰えを感じさせない直球が最大の武器で、長年ホークスを支えてきた功労者だった。山川は女性問題による不祥事で、FA移籍は物議をかもしていた。それだけに山川の人的補償としてチームの顔が移籍することになれば、ファンの強烈な拒否反応は避けられなかったとみられる。
甲斐野は球団を通じて「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません。ドラフト1位で獲ってもらったものの、期待に沿えるような活躍はできなかったと思いますが、チームメート、監督、コーチ、スタッフ、フロントの皆さんには温かく見守ってもらい感謝しています。今回僕を評価、指名してくれた西武球団にも感謝しています」などとコメントした。ただ勝ち継投の軸として計算していた剛腕の流出も、球団にとっては痛恨。今オフ最も注目されたFA劇は、異例の展開で終わりを迎えた。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202401110001244.html
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