女性に性的行為を強要したと報じた週刊文春と全面対決するため活動休止宣言したお笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志(60)が14日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜前10・0)に出演することが9日、正式に決まった。10日発売の同誌が続報として、性的行為を迫られそうになったとする大阪と福岡の女性の証言を掲載していることも発覚。松本はXに「休業前のファンの皆さんへのご挨拶のため」と投稿したが、どこまで自らの口で語るのか。
文春報道に対して「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と宣言していた松本の出演が実現することとなった。
松本は9日午後、Xに「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ」と改めて投稿。サンケイスポーツの取材にフジテレビも出演を認めた上で「放送内容など、番組の詳細についてはお答えしていません」とした。
本当に顔見せ程度の出演になるとは考えにくく、どこまで踏み込んで発言するのかテレビ業界やファンは固唾をのんで注目する。ただ、ネット上では「事実無根ならばテレビ番組ではなく記者会見を開いて語るべき」との声も多く挙がった。
闘争相手の週刊文春も10日発売号で〝二の矢〟を放った。2016年の福岡でパンクブーブーの黒瀬純(48)に呼ばれ松本と性行為に及んだとする女性や、19年の大阪ではお笑い芸人、たむらけんじ(50)に松本と二人きりになるよう迫られたという女性の証言を掲載した。
真偽がはっきりしなくとも、旧ジャニーズの性加害問題を受けて人権問題に敏感なスポンサーがさらなる拒絶反応を示す可能性は大きい。
さっそく大阪府の吉村洋文知事(48)が9日、松本がダウンタウンとして務める2025年大阪・関西万博のアンバサダーを「休止になる」と説明。理由として「裁判で争う間は活動はされない。事実関係が明らかになった時点での判断になる」としており、他のスポンサーも追随すると思われる。日本国際博覧会協会の会長を務める十倉雅和経団連会長はアンバサダーの活動について「対応を検討する」と述べるにとどめた。
民事訴訟で最高裁までいけば3年かかる可能性もある。負けた場合のダメージも計り知れず、その場合、芸能界引退を選択する可能性も否定できない。和解を模索するのか徹底抗戦なのか、休業前最後の出演となる「ワイドナショー」の発言は今後の松本の動向を左右しそうだ。
★各局方針を協議中
松本のレギュラー番組を放送するテレビ局は、この日も対応に追われたが、具体的な方針は固まらなかった。大阪・ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」(金曜後11・17)の年明け最初の収録は19日を予定しているが、番組宣伝担当者は、今後について改めて「全て未定」とした。