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山川穂高、ソフトバンク入団も古巣・西武に漏らしていた恨み節「信じてもらえない」!伊原春樹元監督が語る“許さなかった”球団の事情
2023年3月に行なわれ日本列島を熱狂の渦に巻き込んだWBC世界一の栄光から、一転――。その2か月後にまさかの女性スキャンダルが報じられた男の去就が、注目を集めたのは12月19日のことである。ソフトバンクホークスに4年推定12億円の巨額契約で入団した山川穂高選手(32)の移籍劇は、異様なものだった。
スポーツ紙記者が話す。
「山川選手は23年5月に知人女性への強制性交の疑いで書類送検されました。8月に不起訴処分となるも、騒動発覚後に西武からは無期限の出場停止を言い渡された。その後、特例措置でFA権を取得。移籍か残留か。その動向は野球ファン注目の的でした」
19日に行なわれたソフトバンクの入団会見では「不祥事で西武球団をはじめ、ファンや関係者にご迷惑をお掛けし、申し訳ありません」と神妙に語った山川だが、実情は違うようだ――。
レギュラーシーズン終了後の10月には、出場機会が乏しい若手中心の教育リーグにも参加した山川選手。一時はチームに残るのかとも思われた。しかし、球団が契約更改の席で提示したのは、今季年俸2億7000万円(推定)から大幅減額となる1億円ほど。すると、状況は一変する。山川選手を支援する人物が明かす。
「穂高は事件後に、知人女性と穂高の間で当日やり取りをしたLINEを球団に見せているんです。そこでは、ホテルを出た後にお互い“ありがとうございました”と言葉を交わしている。確かに、穂高のやったことは不倫ですし、イメージは最悪。
ただ、不倫は家庭内の問題ですし、穂高が家族に頭を下げれば済むことでしょう。穂高は、球団に女性との関係は合意の上だったとLINEの文面まで見せて説明したのに、球団は納得しなかった。そんな球団の姿勢に“信じてもらえない”と腹を立てているんですよ」
■伊原元監督が背景を分析
山川選手が西武へとドラフト2位で入団した2014年に、1軍キャンプへと帯同させた伊原春樹元監督が弊サイトの取材に答えてくれた。
「自分としては、事件を起こしたのだから、禊ぎのつもりでチームに残って頑張ってやってもらいたかったんだけどね。それが、本人にとっても一番良かったんじゃないかなと。本人もそういう腹づもりだったと思いますよ。ただ、球団としては“騒動を起こしたからにはもう出ていってください”ということだったんでしょう」
そう語ったうえで、伊原元監督は球団事情を明かす。
「後藤高志オーナーの意向でしょう。後藤オーナーはコンプライアンスに厳しいんです。その割に西武は事件ばかり起きるんですけど……」
22年8月にはチームキャプテンを務める源田壮亮選手(30)の妻で元乃木坂46の衛藤美彩(30)のインスタグラムのDMへと、当時西武に所属しており、現在では楽天ゴールデンイーグルスでプレーする山田遥楓選手(27)の妻が誹謗中傷を送りつけていたことが『週刊文春』(22年9月22日発売号)で暴かれた。
■株主総会で注文がついたのは選手のロン毛
「西武ホールディングスの株主総会(23年6月21日)でも、株主から高橋光成(26)と今井達也(25)のロン毛が汚い、球団から注意はできないかと質問が出たでしょう。その影響もあって、後藤オーナーも不祥事には神経質になっているんですよ」(前出の伊原元監督)
山川選手が抜けたチーム事情を伊原元監督はどう見るのか。
「監督の松井稼頭央(48)にとっては痛いですよ。23年シーズンはチーム防御率2.39とリーグ2位。投手陣は頑張ったけど、チーム打率が2割3分3厘でリーグ5位、その結果チーム成績は5位でしょう。原因は主軸不在ですよ。軸がないから、打線に厚みが出ないんです。それなのに、球団としてしっかり熱意を伝えないから、絶対的4番である山川にも出ていかれるんです」
ホームランを打った後に見せる”どすこい”ポーズが人気の山川選手。球団が”どーん”と構えていれば、喧嘩別れなんてことにはならなかったのかもしれない。
WBCで世界一に輝いた侍ジャパンの右の大砲は、勃発した女性スキャンダルによって10年間の埼玉西武ライオンズでの生活を終えた――。