球界スーパースターの桁違いな支援が、大きな注目を浴びている。
1月5日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が自身の公式インスタグラムを更新。元旦の日本列島を襲った巨大地震「令和6年能登半島地震」に哀悼の意を表し、球団と共同して寄付金を贈ると発表した。
その金額は、なんと100万ドル(約1億4500万円)という個人の寄付金としては破格と言える額だった。
母国に大きな爪痕を残した震災に心を痛めた大谷は被災地に寄り添うかのように、インスタ内に次のように綴った。
「令和6年能登半島地震による被災地支援のため、この度ドジャースと共同で寄付をいたします。復興活動に参加してくださった方々に感謝するとともに、今後も私たちが団結していき被災された方々を支援していきたいと願っています。行方不明者の早期発見と被災地域の復興を心より願っています。大谷翔平」
球界スターの振る舞いは現地メディアでも大きな話題を呼んでいる。ドジャースの地元ロサンゼルスに本拠地を置く『FOX 11 Los Angeles』は「ショウヘイ・オオタニとロサンゼルス・ドジャースが、日本の地震救援に100万ドルの寄付を約束」と銘打ったタイトルで記事を配信。異例な金額に驚きを隠せなかった。
冒頭、「オオタニがドジャースに移籍してまだ1か月も経っていないが、リーグ2度のMVPに輝いたスーパースターは、グラウンド外ですでに素晴らしい変化をもたらしている」と言及。
続けて、「この二刀流スターとドジャースは、日本の能登半島地震の被災者に100万ドルを寄付することを約束した」と記し、球団との共同寄付を発表した大谷の行動力に感嘆した。
同メディアは、13年前の東日本大震災級となるマグニチュード7.6、最大震度7を記録した巨大地震が1月1日の午後4時10分ごろ、石川県能登地方とその周辺地域に発生し、津波が街をのみ込み、壊滅的な被害をもたらしたと報道。生々しい写真とともに振り返っている。
さらに5日時点で同県内で94人の死亡、行方不明者が222人にのぼる未曾有の事態で、いま現在も地震による被害が確認されていることを説明したうえで、「オオタニは地震の中心地から北東に離れている岩手県で生まれ育った。ドジャースと彼は共同で声明を発表した」と伝え、前述のインスタ内のメッセージを紹介した。
同メディアの読者コメント欄には「なんてナイスガイなんだ」「桁外れな金額だ!」「ショウヘイは本当にヒーローだ」「オオタニは困っている人やお世話になった人には遠慮なく大金を出すことを惜しまない」「彼にしかできない素晴らしい行動だ」など、称賛が相次いでいる。
大谷は昨年12月にドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の超大型契約を交わし、契約額のうち97%にあたる6億8000万ドル(約986億円)を「後払い」にするという異例の形式を選択し、球団の財政負担を考慮する気遣いを見せた。
そして今回、日本を襲った震災の共同寄付金の表明。野球界のスーパースターには、もう頭が上がらない。