記事は90秒ルールについて「非常事態が発生した際のゴールデンタイムのようなマニュアルで、機体の衝突や火災発生などの事故が起きた時に90秒以内に乗客乗員全員が脱出しなければならないという原則」「乗務員はこのルールを基に非常脱出訓練を受けている」などと説明している。
また、「たった90秒で脱出するには乗客の協力が何よりも重要だ」とし、「今回は緊迫した状況で全員が大きな危機を感じていたはずだが、乗客は乗務員の指示に従って順番を守り、機内から脱出できた」「反対に19年にモスクワの空港で発生したロシアの旅客機炎上事故では、90秒ルールが守れず被害が大きくなり、78人の乗客のうち41人が死亡した。当時専門家からは、一部の乗客が手荷物を持ち出そうとしたためにゴールデンタイムを逃した可能性が指摘された。脱出する際は手荷物をあきらめ、さらなる被害を阻止するため靴を脱がなければならない(脱出用のシューターを破る恐れがあるため)」などと伝えている。
これを見た韓国のネットユーザーからは「90秒ルールが数百人の命を救った。ただ韓国の航空機でもこれができるかは分からない」「日本だから可能だったと思う。韓国だったら100%、荷物を持って降りようとする人たちのせいで犠牲者が出ただろう」「日本の秩序文化は本当に尊敬に値する。不幸中の幸いだった」「炎の中で奇跡の全員生存。賛辞を送りたい」「こういう時に日本の国民性が輝く」「どうしてもセウォル号事故と比較してしまう」「乗客乗員が全員助かって良かった。ただ海保機の乗員が亡くなったのは本当に残念だ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)