1日に発生した能登半島地震に絡み、鳩山由紀夫元首相が志賀原発(石川県志賀町)について「火災が起きた」と根拠不明情報をSNSで拡散している。
鳩山元首相は2日午後9時半頃、自身のX(旧ツイッター)に「元旦の能登半島地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りし、寒さの中被災された方々にお見舞いを申し上げます」と投稿。「気になるのは志賀原発で、爆発音がして変圧器の配管が破損して3500ℓの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか。被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう」と続けた。
しかし同日正午頃には先に、北陸電力の公式Xアカウントが「当社確認の結果、所内消火設備の動作はあったものの、1、2号機とも火災は発生しておりません」と発表している。1日午後に林芳正官房長官が「変圧器の火災が発生し、消火した」と説明したが、その情報を訂正している。鳩山元首相の投稿は、北電の発表から9時間以上後のことだった。
このためXでは「ちゃんと裏を取ってから発信しましょうね」「堂々とデマを垂れ流すのをやめなさい」「定期的にはちゃめちゃ発言で表に出てこないといけないルールでもあるんか、、、」などと鳩山元首相への総ツッコミが発生している。
鳩山元首相は2019年に北海道で発生した地震でも、旧ツイッターに「地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないか」「CCSによる人災だ」と投稿。北海道警にデマと認定された。