大みそか「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20)で司会を務めるお笑いタレント・有吉弘行(49)が29日放送のNHK「有吉弘行 いざ紅白司会!~上島竜兵さんへの思い胸に~」(後10・50)に出演。
昨年5月11日に死去した「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さん(享年61)への思いを明かした。
有吉は日本テレビ系のバラエティー番組「進め!電波少年」のヒッチハイクの旅企画で一躍時の人となった。だが、そこから人気は下火になり不遇の時代となると、助けてくれたのが上島さんだった。
食事をごちそうになり、常に「お前は大丈夫だ」と励まし続けてくれた。さらに「お前はおもしろいのになんで売れないんだ。悔しい」と本人よりも悔しがって涙を流してくれたという。
有吉にとって間違いなく“恩人”の上島さん。そんな上島さんが亡くなったのは昨年5月。昨年の紅白では事務所の先輩「ダチョウ倶楽部」とともに歌謡グループ「純烈」の応援メンバーとして“紅白初出場”したことに「ずいぶん強引に割り込んだなって感じがしたんですけどね」と苦笑いしつつ「上島さんが残念なことになりましたけど、きっと喜んでくれていると。一生懸命歌えたかな」と振り返った。
また「まぁ、そもそも上島さんのための曲でも何でもなくて。本当にしっかり僕のための曲」としながらも「でも、上島さんのことを思い浮かべながら歌っていたかもしれない」と明かした。
また曲名の「白い雲のように」が「上島さんを思い出して見上げるような感じにはなりました」とした。
今年の紅白で司会を務めることに「やっぱり去年のことがあって、不思議な縁だなと思った。また、すごいダチョウさんにも感謝した」とし「僕が何かいいこととかうれしいことがあったら必ず上島さんが電話をかけてくれてた。だから…電話が震えるたびに上島さんから電話がかかって来たんじゃないかなと思って何回か確認したりした。ちょっと不思議な感じでした」と声を震わせた。
天国の上島さんからは「“いいぞ、いいぞ。大丈夫だろう”って言ってくださってると思う」と思いを馳せ、「しっかり頑張ろうと思います」と意気込みを伝えた。