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自治会「地元の中学に『ゴルフ部』を新設して、生徒数回復の起爆剤にする!」…東京・青梅市
生徒の減少に危機感を抱く学区内の自治会と同校が、地域の活性化を狙って放った一手だ。
(鈴木章功)
◼生徒数28人
第六中は小曽木、黒沢、富岡の各地区の子どもたちが通い、現在の生徒数は28人。ピークは1962年度の275人で、平成に入って減少スピードが加速したという。少子高齢化が進む青梅市の中でも、特に人口減が激しい山間部の学校の一つだ。部活動は野球、陸上、吹奏楽、茶道、美術の5部ある。
地元の10自治会でつくる「青梅市自治会連合会第6支会」の役員らは、生徒数が少ない学校の状況に危機感を抱いてきた。打開策を模索する中で目をつけたのが、地元のゴルフ施設だ。
ゴルフ場や練習場は、各地の山間部に多くみられる。小曽木地区や近辺にもゴルフ場や練習場があり、その関係者に指導してもらえれば、地域活性化だけでなく、各地で取り組みが進んでいる「部活動の地域移行」にもなるのでは――。そう考えて、第6支会はゴルフ部の新設を学校側に提案した。
(中略)
◼来春に始動
4月にスタートするゴルフ部は、月1回程度の活動を予定。
野球部顧問の教員がゴルフ部顧問を兼任し、指導はレッスンプロ、同センターへの送り迎えは自治会が行う。校内でも練習し、ゴルフ場のコースを回ることも検討している。
関東高等学校・中学校ゴルフ連盟にも4月に加盟する。同校によると、同連盟の支援を受け、中古のゴルフ用具が届く予定だ。日本高等学校・中学校ゴルフ連盟によると、公立中学校の加盟は現在、全国で2校しかないという。
加藤博行・第6支会長(71)は「このまま生徒が減り続けたら学校の存続も危ぶまれる。ゴルフ部がある中学校はほとんどないので、ゴルフ部が有名になれば、ゴルフをしたい生徒がよその地域から集まってくれるかも」と期待している。
全文は
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20231228-OYT1T50088/
読売新聞
2023/12/28 15:35