オリックスからポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指した山本由伸投手が27日(日本時間28日)、ドジャースと12年契約で合意し、本拠地ドジャースタジアムで入団会見を行った。米報道によると、総額は投手では史上最高の3億2500万ドル(約463億円)。ドジャースはすでに大谷翔平選手と10年7億ドル(当時1015億円)の契約を結んでおり、2人合わせて10億2500万ドル(約1478億円)の大補強となった。
入団会見後に報道陣に対応した山本の代理人を務める「ワッサーマン」のウルフ氏は、3月のWBCで日本代表の世界一に貢献した2人がプロスポーツ史上最大級、投手ではメジャー史上最大の契約を結んだことに「日本の野球界にとってとても名誉なことだと思う。日本の野球は今が絶頂だと私は思っています。だから彼らと一緒に仕事ができることを誇りに思っている」と言った。
同氏はメジャー球団との交渉を思い返し、「大きな違い」として挙げたのがドジャースとの面談で山本が受けた大谷と水原通訳からの歓待だ。「クラブハウスで一緒にいた彼ら(3人)はまるで旧友のようで、すごく心地よさそうだった」と表現し、「オオタニはとても温かく、彼を迎えてくれた。イッペイ(水原通訳)も同じように歓迎してくれた。ここのクラブハウスには、自分の新たな環境への適応を助けてくれるチームメートや友人、日本語を話す人たちがいると知ったことで彼の中で快適さはさらに高まったと思う」と、大谷だけでなく、水原通訳の存在の大きさも口にした。