「大谷翔平と二人きりで話したこと」

初めて袖を通す「JAPAN」のユニフォーム。目の前には日米の球団から招集された一流の選手たち。そして、連日詰めかける大観衆。いやが上にも高まる緊張感とともに、強化合宿を過ごした。

　本戦に向けての気運が一段と盛り上がったのは3月3日のことだ。中日との壮行試合を前に、大谷翔平がチームに合流した。

　城石は日本ハムでのコーチ時代、一軍に限れば2016年からの2シーズンにわたって大谷とともに戦った仲であり、2017年オフに大谷が海を渡って以来の再会だった。人懐っこい性格は昔のままだったが、見た目の変化に圧倒された。

　「体はとてつもなくデカくなっていました。相当トレーニングしてるんだな、と。力を入れた状態の腕の筋肉を触らせてもらったりもしましたけど、片手じゃ収まらないくらい」