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井上尚弥 伝説級モンスター記録…26戦無敗、世界戦21連勝、歴代1位のKO率90・4%
◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下) 4団体王座統一戦12回戦 WBC&WBO王者・井上尚弥―WBA&IBF王者マーロン・タパレス(26日、東京・有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級の4団体王座統一戦が行われ、WBC&WBO統一王者の井上尚弥(大橋)が、WBA&IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)を10回TKOで破り、昨年のバンタム級に続く、世界主要4団体(WBC、WBA、WBO、IBF)の王座を統一する歴史的快挙を果たした。2階級での4団体統一は、スーパーライト級、ウエルター級で今年7月に所要5年で達成したテレンス・クロフォード(米国)に続き史上2人目で、2年連続での同時4冠達成は世界初となった。
井上は昨年12月のバンタム級4団体王座統一からわずか1年、1階級上のスーパーバンタム級は転級2試合目で4団体制覇を達成した。最初の4団体統一から2度目の4団体制覇に5年を要したクロフォードの記録を抜いて、史上最速となる所要5か月で達成。井上はスーパーバンタム級初戦となった7月のスティーブン・フルトン(米国)戦は8回TKOで2本のベルトを手にし、26戦無敗でタパレスからも2つのタイトルを奪った。
記録づくしの快挙ともなった。
◇井上尚弥の記録
▼無敗で2階級4団体制覇 26戦無敗、世界戦は21連勝。今年7月26日のフルトン戦は無敗で日本史上初の4階級制覇に成功。当時は18年9月に1敗をはさみ24戦目で達成した井岡一翔(志成)以来の快挙だった。
▼連勝 2012年10月のデビュー以来、無敗で自身の日本記録を「26」に更新。2位は具志堅用高(WBAライトフライ)の23。
▼世界戦最多KO 自身の持つ世界戦最多KO勝利数が「19」に。2位は10KOの井岡一翔と、内山高志(WBAスーパーフェザー級)。4位タイで9KOの具志堅用高、山中慎介(WBCバンタム)
▼KO率 7戦連続のKO勝ち。キャリア26戦目で、世界戦は21試合目。世界戦21連勝でのKO数は19となり、KO率は歴代1位の90・4%をマーク
▼4階級制覇までの記録。
▽初奪取 20歳だった14年4月にWBC世界ライトフライ級(48・9㌔以下)王者のアドリアン・エルナンデス(メキシコ=)を右ストレートで沈めて6回2分54秒TKO勝ち。当時の国内最速、プロ6戦目で奪取した。
▽2階級制覇 21歳だった14年12月にWBO世界スーパーフライ級(52・1㌔以下)王座に挑戦。当時39歳の王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に2回3分1秒、KO勝ち。開始から猛攻をかけ4度のダウンを奪い、世界最速8戦目で2階級制覇。
▽3階級制覇 18年5月に25歳で、世界バンタム級(53・5㌔以下)制覇に挑戦。10年間無敗だった王者ジェイミー・マクドネル(英国)に衝撃の1回1分52秒でTKO勝ち。日本最速16戦目で3階級制覇を世界戦自己最速112秒のスピードKO。左フックから左ボディーでダウンを奪い、直後に13連打で仕留めた。「これがボクシングです! 怪物ぶりをアピールできました!」と絶叫した。
▽4階級制覇 世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)で、今年7月26日にWBC、WBO世界統一王者のスティーブン・フルトン(米国)を8回1分14秒、TKOで撃破。2018年9月にスーパーフライ級で世界を奪取した井岡一翔(ミニマム→ライトフライ→フライ→スーパーフライ)以来、日本人史上2人目の世界4階級制覇を達成した。4階級をすべてKO勝ちで制覇する驚異のモンスター記録も打ち立てた。
12/26(火) 21:02配信 スポーツ報知
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dad83bc14d95ae84055e0762e8535581e52bf69