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大谷翔平「もう一度、同じ症状になったら配置転換」 3度目の右肘手術あれば二刀流厳しいと胸中明かす
ドジャースの大谷翔平投手(29)が、24日放送のNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平~2023伝説と代償そして新たな章へ」に出演。新天地への決意をロングインタビューで語った。
番組の中で、大谷は右肘手術について「ピッチャーとしてはもちろん、2度目の手術なので、おそらくもう一度、同じ症状になったら、配置転換。他のどこの野手のポジションか分からないですけど、そういう風になる」と言及。3度目の手術を受けることになれば、現在のような二刀流の継続は厳しいとの胸中を明かした。
大谷は今季、右ひじを痛めて自身2度目の手術を受けているが、メジャー挑戦1年目の2018年にも一度、右肘手術を受けている。トミー・ジョン手術と呼ばれる「損傷した腱や靱帯」の移植手術。18年の際は「右手首の腱」を移植したが、今回は「左から取ってます。僕も詳しくは分からないのですが」と話す場面もあった。
例年ならば疲労のピークやたまり具合は予測できるというが、大谷は「今年に関してはピッチクロックがあったので、そこが慣れないなというか。出続けるうえで、ちょっと疲労がたまりやすくなるかなと感じていたので、改善の余地があった」と、反省点も口にした。
ピッチクロックとは、投手がボールを受け取ってから、投球動作を開始するまでの時間が制限されており、投手が自分本来のリズムでは投げにくい新ルール。試合時間短縮のためのルールでもあるが、投手は休む時間が短くなり、投打二刀流の大谷には負担が大きいとされている。
また、番組では大谷も投じる、スライダーよりも曲がりの大きい「スイーパー」が負担をかけているとの見解も、ドクターなどの取材から示していた。これに大谷は「僕の感覚としては一番は球速。球速が上がると、ひじにかかる力が変わる。球速の上昇が主な原因かなと思う」との見解も語った。
そのうえで手術を受けた決断については「多分、手術をしなくても、感覚的には93、94マイルぐらいは投げられる感じだったが、100マイル(約161キロ)とか、それを超えるものに耐えられるのかと考えて、手術を受ける決断をした。思い切りパフォーマンスを出せる感覚がないとうまくもなれないし、自分が納得しない。ごまかしながら投げていたとしても面白くないんだなというのがある」と胸中を語った。
12/24(日) 22:03 スポニチ
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d556833c69692dcae4e102c632124f034bb891a