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【中高年ランナー必見!】膝の痛みは膝以外を治療すべき
学生時代からもしくは趣味としてランニングを行う人は年々、増えているのではないでしょうか。
当院にも中高年ランナーが通院されています。
そこで今回は、中高年ランナーの方によくみられる膝の痛みの原因について説明していきます。
これからもランニングを続けたい方は必見です。
各関節の役割を知る
スポーツ中に起こるケガ(靱帯損傷、半月板損傷など)は別ですが、膝の痛みの原因の多くは膝にないことが多いです。
特にランナーなどの慢性障害(使いすぎ)では、膝以外の原因を考えなければいけません。
そのために重要な考え方は、各関節の役割を知ることにあります。
人体にある各関節の役割というのは、大きく分けて「動きの関節」と「固定の関節」に分けられます。
これは日常生活動作でもスポーツ競技動作でも一緒です。
全身にある各関節の役割を確認しましょう。
(背骨)
頸椎:固定の関節
胸椎:動きの関節
腰椎:固定の関節(上半身)
肩関節:動きの関節
肘関節:固定の関節
手首:動きの関節(下半身)
股関節:動きの関節
膝関節:固定の関節
足首:動きの関節参考文献:ファンクショナルトレーニング 機能向上と障害予防のためのパフォーマンストレーニング 中村千秋編集 渡部賢一 鈴木岳 北川雄一 著 文光堂 2010
このように基本的には役割が交互に存在します。
膝が痛いからと言って膝関節の治療をするのではなく、むしろ痛みのある関節の上下の関節の状態を調べることが必要なのです。
今回、問題として挙げている膝関節は、固定の関節です。
その上下ある関節、股関節と足首は動きの関節です。
膝は曲げ伸ばししかできないのに対して股関節や足首はグルグルと回せますよね?
つまり動作をするときにこの2つの関節はよく動かなくてはいけません。
仮にこの股関節や足首の柔軟性が低い状態で動作を行うと膝に過度な負担がかかるようになってしまいます。
その状態でランニングをし続けることによって一番負担のかかっている膝に痛みが起きるようになってしまうのです。
しかし、膝は曲げ伸ばしがうまくできない、硬くてもいい。というわけではありません。
膝関節が本来できる動き、柔軟性はもちろん必要です。
人間の「負担のない動き」を考えるときに各関節がどの役割を持ちながら協調して力を発揮するのかという意味として捉えてください。
どんな単純な動作でも1つの筋肉や1つの関節だけが動くことはありません。
意外と関係なさそうな部分も連動することによってスムーズな動きが可能となるのです。
膝が痛いからと言って安易に膝のサポーターに頼ったり、やみくもに筋トレ・ストレッチをやればいいわけではありません。
関節にはそれぞれ役割があります。
ランニングをしていて膝に痛みを抱えているのであれば、股関節や足首の状態を調べることをおすすめします。
その上で必要なこと、足りないことを日々のケアに取り入れてみてください。
[文:JITANBODY 整体院(時短ボディ)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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