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ウクライナ国外滞在者の動員案に波紋…1日6000人規模で出国の情報も
ウメロフ氏はインタビューで、外国に滞在している25~60歳の男性を対象に「招待状を送る」構想を明らかにし、「自分の国のために戦うことは罰ではなく名誉だ」と強調した。「自発的に来ない場合にどうするかは議論中だ」とも語り、応じない場合の罰則を検討する可能性を示唆した。
インターファクス・ウクライナ通信によると、国防省報道官はウメロフ氏の発言について「全国民に軍に参加してほしいと呼びかけたものだ」と説明し、「国外滞在者に法的な義務を課すことは現在は検討していない」と述べた。
ウクライナはロシアが侵略を開始した昨年2月に総動員令を出し、繰り返し延長しているが、動員自体は部分的なものにとどまってきたとみられている。ウメロフ氏の発言は、兵員確保が進まないことへの焦りの表れとみられる。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、軍から最大50万人の追加動員を提案されたことを明かした。ウクライナでは18~60歳の男性は原則出国が禁止されているが、BBCロシア語版によると、60歳以下の男性が1日6000人規模で出国している。
子供が3人以上いる場合の例外規定の適用を狙って、子だくさんの女性と再婚するケースが増えている。性別を偽って出国を試みる例もあるという。
エストニア公共放送によると、エストニア内務相は「ウクライナが必要とするならば、(エストニアに滞在するウクライナ人を)見つけ出し、送還できる」と述べた。エストニア国内には、動員対象となるウクライナ人男性が約7000人いるという。
読売新聞 2023/12/23 23:32
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231223-OYT1T50238/