【メールの挨拶文で印象に残す】
×ありがちなフレーズ
ABC株式会社第一営業部菊原と申します
○心が動くフレーズ
お客様のお役に立てるよう毎日勉強している菊原です
いまはメールやSNSなどの文字媒体でお客様とやりとりすることが多くなりました。その際、ただ単に“会社名+名前”で送っていたのでは、ほとんど印象に残りません。名前の前に“印象に残る一言”を添えて、あなたの存在をお客様に印象づけましょう。
具体的にどういうことなのか、例を見ていくことにしましょう。まず、苦戦している営業パーソンは、一度会ったお客様に対してメールの冒頭で、
【ABC株式会社 第一営業部 ○○と申します】
というように名乗ります。まあ、これが普通ですし、何の問題もないと思っているのでしょう。しかし、これでは何の印象にも残りません。私は“ABC株式会社 第一営業部~”という文言のことを“空気文字”と呼んでいます。間違ってはいませんが、お客様の印象に残すという観点ではゼロ点です。こうしたメールを送っていても、その他大勢の1人にしかなれないのです。また、ビジネスメールのテンプレートでよく見かける、
【拝啓 ○○の候 益々のご活躍のこととお喜び申し上げます】
というのも空気文字になります。つまり、営業活動で送るメールは“正しい文法かどうか”ということより“結果が出るかどうか”を重視すべきなのです。私の場合、長年のアポなし訪問をやめてお客様の役に立つ情報を送るようになった際、メールの挨拶文でお客様の印象に残るように工夫しました。一番のお気に入りは、次のようなものです。
【休みの日でもお客様のことを考えてしまう菊原です】
これを見たお客様は、「私たちのことを真剣に考えてくれそう」といったイメージをもちます。我ながらインパクトが大きい1文だと思っています。実際、契約になったお客様から、「あれを見たとき、『菊原さんなら安心』だと思った」と言っていただきました。
2023/12/21 10:00