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老いても心がエネルギッシュな人になるには?
歳を重ね、「高齢者」と呼ばれる年代になったとき、老いても幼稚な人、晩節を汚す人にならないためにはどうしたらいいのか。
「自分の人生はもっと幸せなはずだったのに」と嘆く人と、最後に「我が人生に悔いなし」と言える人は何が違うのか。
『「人生こんなはずじゃなかった」の嘆き』(幻冬舎刊)は、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、早稲田大学名誉教授であり、ニッポン放送「テレフォン人生相談」のパーソナリティを半世紀以上に渡り務めている加藤諦三氏が、普通の暮らしに感謝する、他者との比較をやめて執着しないなど、人生の見方を変え、老いを輝かせて幸福を引き寄せる方法を紹介した一冊だ。
■年を重ねてから迷ってしまう人も。エネルギッシュな人になるには?
若い頃から人生に目的がないままに生きていると、その後どんなに努力しても高齢になってからが大変になってしまうという。社会的に成功しながら高齢で迷い出す人もいるが、それは自分自身の目的ではなかった目的で頑張ったために、高齢になってから苦労する。
そこで大切なことは、今の不幸につながる頑張った過去を肯定すること。そして、「あれはあれで良かったのだ」と受け入れることだ。自分自身の目的を持った場合には、それが手に入っても入らなくても虚しくなることはない。
また、自分では頑張ったつもりでも、周囲からの称賛を得たいからエネルギーが湧いていただけだったということもある。ならば、今度はエネルギーを溜めて好きなことを始めるのがいい。
「今まで自分は自分自身の目的を持っていなかった」と反省し、自分を肯定する。今度は自分自身の目的を持って生きようとすれば、さらにエネルギッシュな人になることができる。
過去の自分を肯定し、もし迷いがあるときは「今の迷いは若い頃のツケを払っているのだ」と意識することが大事だ。
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「老い」は成熟であると同時に「活力」である。そして、「老い」の活力は「若さ」の活力とは違う。「老い」の活力は悩みを突き抜けた明るさであると、加藤氏は述べる。
「人生こんなはずじゃなかった」と嘆くことなく、定年後の生活も豊かなものにするために、本書を参考にしてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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