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一見普通のボールペン、その正体に目を疑う【勝ち目のないボールペン】イカれた性能が「最高すぎる」と話題
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3色ボールペンといえば、メジャーな文房具のひとつ。恐らく大多数の人が赤・青・黒の3色を連想したのではないだろうか。
ところで以前X(旧・ツイッター)上では、広島県で販売されている「予想外な3色ボールペン」が話題となっていたのだ。
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■このボールペン、配色がヤバすぎる…
今回注目したいのは、食品科学の研究者・じゃぐさんが投稿した1件のポスト。
こちらの投稿には「広島には3色ボールペン(赤・赤・赤)という、3色とは何かを考えさせられながらも、とりあえず長持ちする狂気の商品があります」と、一読しただけではサッパリ意味が分からない1文が綴られている。そこで、投稿に添えられたボールペンの画像をよく見ると…。
そこには、確かに「3色ボールペン(赤)(赤)(赤)」という名を冠した、明らかに常軌を逸した真っ赤なボールペンが確認できたのだ。
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■「ストロングすぎる」とツッコミ
「3色ボールペン」という概念を完膚無きまでにぶち壊したボールペンは、X上で瞬く間に話題に。
前出のポストは投稿から数日で1万件近くものリポストを叩き出し、他のXユーザーからは「3色ボールペンの長所と短所を、両方潰していくストロングスタイル」「これは…狂ってやがる」「流石は広島だ」などなど、驚きの声が多数寄せられていたのだった。
じつはポスト投稿主・じゃぐさんは、生まれも育ちも広島という、生粋の広島県民。X上で3色ボールペンが話題になっているのを受け、広島東洋カープが以前販売していた3色ボールペンを思い出して投稿したところ、思わぬバズりを経験したのだ。
なお、同ボールペンを初めて見た際には「広島人の広島愛はここに極まったな」としみじみ感じていたそうで、微笑ましさと狂気を感じさせるエピソードではないだろうか。
そこで今回は、クセが強すぎるボールペン誕生の背景をめぐり「株式会社広島東洋カープ」に取材を敢行することに。その結果、想像を遥かに上回る「ぶっ飛び具合」が明らかになったのだ…。
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■広島カープ、完全にノリノリである
広島には3色ボールペン(赤・赤・赤)という、3色とは何かを考えさせられながらもとりあえず長持ちする狂気の商品があります。 https://t.co/XoxYliatkO pic.twitter.com/aeE7HLvPpl
— じゃぐ@食品研究 (@food_juggle) October 28, 2023
広島カープでは1年周期で販売グッズの品目を変えており、日頃から商品のアイデアを思案しているという。そんな折、とある社員から「3色ボールペンの色を全て赤にしてはどうか」という意見が飛び出たのだ。
通常の企業であれば「待った」がかかる案件だが、エピソードの舞台は広島カープである。また、同社では「売れ行きよりも話題性・インパクトを重視したカタログ映えする商品」を一定数販売しているため、同商品の開発・発売をスムーズに進行できたのだ。
過去にもグラブの革を使用したソファ、バットの形をしたペッパーミルなど、字面だけで目眩が起こるような商品を多数展開している。
そして2015年、満を持して「3色ボールペン(赤)(赤)(赤)」が発売されることに。担当者は当時の心境について「正直なところ、売れないと思っておりました」と、振り返っていた。
しかしその予想に反し、なんと1年で6万本以上も売れるという、驚異の大ヒットを記録。こうなってくると、今後も定番商品として販売したい…と考えるのが人の性だが、広島カープは「同じネタを擦っても面白くない」という美学を選び、翌年は販売しないことを決めたのだ。
すると、県内外を問わず多くの人々からビールペンを求める問い合わせが殺到し、2017年からは商品の再販を決定。そして現在に至るまで、毎年発売される「定番グッズ」としての地位を確立したのだ。
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■10月末、販売本数が急増
なお広島カープ担当者は、今回話題となったじゃぐさんのポストを、本取材以前より認識していた模様。
…というのも、ポスト投稿のあった10月末より突如、ボールペンの販売本数が急増していたのだ。そこで原因を探ったところ、じゃぐさんのポスト投稿に辿り着いたという。
8年前に誕生した商品がいまだ定期的に話題となっている事実に、担当者も「驚きましたが、この商品ならあり得るのかな、とも思いました」と、笑顔のコメントを寄せている。
なお、一見すると「全て同じ」に見える件の3色ボールペンだが、じつはボール径のサイズが0.5mm、0.7mm、1.0mmと、それぞれ異なるのがミソ。こちらの仕様は「就活ボールペン」という商品にも見られる特徴で、決して「ネタ一辺倒」でない実用性を秘めた商品なのだ。
既に完売してしまったカープの3色ボールペンだが前出のように、今後も継続して販売されていく。気になる人は来年の再販時、迷わずゲットしてほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
コメント:「このエンドレスな書き味、まるで魔法のペンのようです。ボールペンはシンプルな道具だと思っていましたが、この性能はユーザーを驚かせること間違いなしです。仕事や学校での書き込みが楽しくなること間違いなし!」
コメント:「普段使いのボールペンだと思いきや、この性能はまるでプロの書道家のような一筆書きができるんです!インクの濃淡の調整も自由自在で、とても心地よい書き心地です。仕事や勉強がはかどり、自分の書く字までも美しく見えるようになりました!」
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