台北駐日経済文化代表処(台湾の在日大使館に相当)は18日、台湾に対する日本人の意識調査の結果を発表した。最も親しみを感じるアジアの国・地域では台湾が約46%で2位の韓国(約19%)、3位のシンガポール(約9%)などに大差をつけて1位だった。また来年1月に行われる総統選には約64%が関心があると答えた。
【台湾のオールジェンダートイレ 導入のきっかけ】
最も親しみを感じる国・地域の回答について年齢別に見ると、韓国が1位だった20代を除き、30代以上の全年代で台湾が1位だった。親しみを感じる理由(複数回答可)としては多い順に、台湾人が親切、友好的が約74%▽歴史的に交流が長いが約41%――だった。台湾を信頼できるかどうかを聞いた設問でも約65%が信頼できるとし、その理由(同)として選択肢の中で最多の約62%が「日本に友好的だから」と回答。台湾が日本に友好的だと感じることが台湾に対する好印象につながっている。
総統選については約14%が大いに関心がある、約50%がある程度あると答えた。男性の約73%、女性の約54%が関心があるとしている。
日台で最も懸念される問題(同)については、「台湾海峡情勢による日本への影響」を挙げたのが約44%で最多だった。さらに台湾海峡の平和の安定のために重要なこと(同)として、外交や対話による協調(約57%)▽日米台の連携の構築(約37%)▽台湾の防衛力強化(約27%)――などが挙がった。
調査は同代表処が委託し、2016年から行っている(22年を除く)。今回はインターネット上で約1000人が回答した。21年までは一部電話形式が含まれていた。【台北・林哲平