冒頭、田中さんが経緯と現況を説明。「事務所がある歌舞伎町の目の前の大久保公園は、売春地帯。コロナ禍明けに、若い女性が急激に増えた」「それと並行して、『娘がホストにはまっている。どうすればいいだろう』という相談が急激に増えた」などと話した。
続いて玄さんが、ホストクラブの営業形態や被害女性の状況などを語った。
ホストは「恋愛詐欺商法を使い、『この娘ならあそこに売れる』『このぐらいまで稼げそう』という想定まで立てて、国内や海外の風俗へ行かせている」と指摘。「女性たちをマインドコントロールしている。カルト宗教の霊感商法とまったく同じ手法だ」と厳しい口調で訴えた。
オンラインで寄せられた質問を含め、参加した記者からは、1時間の会見時間ギリギリまで質問が出た。
「男性でも同じことが起きているのか」という質問に対して、玄さんは「男性でそういう(体を売る)ふうにホステスにはまったという話はない」。「金がある男性が銀座とかの夜の社交場に行くが、歌舞伎町のホストには金のない(女の)子が誘われる。それで体でもって、2、3千万円の代償を払う」と回答した。
「自己責任論」に関する見解を聞かれた際には、玄さんは「まったく自己責任の範疇を超えている」と明言。「心の中に入り込んでいるから、家族がいかに説き伏せようが、(ホストから逃れることが)不可能になっている」と問題解決の難しさを説明した