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松井裕樹がパドレスと4年30億円規模で基本合意 ドジャースと開幕戦から年間13戦 左対左で大谷キラーの期待
松井裕樹がパドレスと4年30億円規模で基本合意 ドジャースと開幕戦から年間13戦…左対左で大谷キラーの期待
海外FA(フリーエージェント)権を行使してメジャー挑戦を目指す楽天・松井裕樹投手(28)がパドレスと基本合意に達したことが20日、分かった。
今季年俸2億5000万円から大幅増となる総額4年30億円規模になるとみられる。すでに受けたメディカルチェックで異常がなければ近日中にも正式発表される見通しだ。
ドジャース・大谷とは同じナ・リーグ西地区。守護神候補にも浮上する左腕は、来季の開幕カード(3月20、21日・韓国)から大谷との初対決が実現する可能性が出てきた。
年内決着を望んでいた松井がついに決断したようだ。19日(日本時間20日)に米メディアが一斉にパドレスと合意間近であると報道。
関係者によると、カージナルスからも3年総額20億円規模の好条件でオファーを受けたが、パドレスが条件面で上回った。
「契約年数」に重きを置いていた松井側の意向をくみ取った提示内容。入団3年目の16年から熱視線を送っていたパ軍にとって“8年越しの愛”が実った形となった。
11日の渡米後、最初に訪問したのがサンディエゴだった。杏奈夫人と球場施設や日本食を販売するスーパーなども見て回ったという。温暖な気候などプレーしやすい環境に加えて、3月のWBCで共闘した、パ軍に所属するダルビッシュの存在も決め手の一つとなったようだ。
夏まで楽天残留かメジャー挑戦か気持ちは揺らいでいたが、FA宣言を決めた会見では「(WBC期間中に)トップでやってらっしゃる方と話したり、プレーを見たりする中で(メジャーへの)思いが強くなった部分も少なからずある」と告白。米国で長く第一線で戦ってきたベテラン右腕の言葉が後押しになったことを明かしていた。
パ軍入りが決まって順調に調整が進めば、開幕戦から夢の対決が実現する。ドジャースに移籍した大谷との公式戦初対戦は3月20、21日の2連戦(ソウル)。ダルビッシュ―松井の継投で大谷擁するド軍に挑むことも予想される。
日本での対大谷は通算2打数1安打、1打点、1三振。10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)のメガ契約を結んだスターとの対決に向けては、「(自身が)左投手なので対戦する可能性は大いにあると思うので、抑えられるようにしっかり準備したい」と意欲を示していた。
ド軍とはカード別最多タイの13試合が組まれており、年間通じて左打者の“大谷キラー”としての期待も高まる。パ軍では来季の守護神候補にも挙がると予想される松井は、年明け1月3日から後輩の渡辺翔らと自主トレに臨む予定。ストップウォッチを使用しながらピッチクロック対策を講じるなど、余念なく準備を進めていく。