あわせて読みたい
松井裕樹、パドレス決定的 すでに現地でメディカルチェック 楽天から海外FA、ダルビッシュとチームメートへ
https://www.sanspo.com/article/20231220-QBFU35MXMZMXJCCD2S2LLJJ6WA/
12/20
楽天から海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグ移籍を目指す松井裕樹投手(28)の移籍先として、カリフォルニア州サンディエゴを本拠地とするパドレスが決定的になったことが19日、分かった。既に現地でメディカルチェックを受けており、通算236セーブを誇る救援左腕がダルビッシュ有投手(37)とチームメートになる可能性が高くなった。
日本で3度の最多セーブに輝いた救援左腕のパドレス移籍が決定的となった。日米球界関係者の話を総合すると、松井はナ・リーグ西地区の強豪への移籍を決断したという。既に帰国直前に現地でメディカルチェックを済ませており、問題がなければ正式入団となる。
左腕は米テネシー州ナッシュビルで開催されたウインターミーティング後の今月11日に渡米。移籍先候補としてリストアップしたカージナルスの本拠地、セントルイスを訪問するなど現地で各球団との面談、視察を行っていた。
約1週間の滞在で最初に訪れたのがパドレスの本拠地、サンディエゴだった。救援投手のチーム防御率3・80はリーグ4位と好成績。しかし、33セーブを挙げたクローザー左腕、ヘイダーがFAになるなど投手陣の整備が急務だった。
ナ西地区のパドレスは今季82勝80敗の3位。現時点でリリーフの左投手は今季54試合で防御率1・75のコスグローブ、同8試合で同7・00のモレホンのみ。通算236セーブを誇る松井は、救援として期待がかかる。さらにパドレスは外野手のソトをヤンキースにトレードで放出するなどチーム予算を削減。資金的にも獲得可能で、松井には複数年契約を提示しているとみられる。
サンディエゴは一年を通じて温暖な気候で過ごしやすく、日本食を扱うスーパーマーケットがあり、家庭を持つ左腕にとって快適な環境であることもプラスとなる。何より世界一に輝いた今年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームメートだったダルビッシュの存在は大きい。大谷が世界のスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)で移籍したドジャースとは同地区。来年3月20、21日にはソウルで両チームの開幕シリーズが予定されており、いきなり対戦する可能性もある。
「タイトル(セーブ王)も3回取らせていただき、もっと高いレベルに挑戦したいと思った。年齢的なことも含めて、このタイミングが一番いいと思って(メジャー挑戦を)決断した」と話していた松井。真新しいユニホームに袖を通す。
■サンディエゴ・パドレス
1969年の球団拡張時に誕生。パドレスはスペイン語で神父を意味し、サンディエゴを開拓した神父に由来する。ナ・リーグ西地区所属。84年に初の地区優勝とリーグ優勝を果たす。日本選手は過去に大塚晶則、井口資仁、牧田和久がプレーし、21年からはダルビッシュ有が在籍。野手は通算313本塁打のマニー・マチャドや2021年の本塁打王、フェルナンド・タティスらが所属し、今季の752得点はリーグ6位。リーグ優勝2度。世界一はない。マイク・シルト監督。本拠地はペトコ・パーク。
※以下リンク先で