【鈴置高史】「なぜ、韓国人はあんなに威張るのか」

NO IMAGE

【鈴置高史】「なぜ、韓国人はあんなに威張るのか」

1: 昆虫図鑑 ★ 2023/12/18(月) 18:36:14.02 ID:kmEohFZi
(略)

 韓国人がそっくりかえる様をニヤニヤ笑いながら眺める日本人も多いのですが、甘く見るのは危険です。自衛隊機に対するレーダー照射事件(2018年12月20日)も、「韓国が上だ」という意識を背景に発生したのです。

 いわゆる徴用工裁判や慰安婦裁判で、両国間の合意を真っ向から否定する判決が出るのも同じことです。日本との約束をひっくり返してこそ、「韓国は上、日本は下」と自分も実感できるし、日本にも思い知らせることができる――と考えているのです。

 日本に「植民地支配は不当だった」と認めさせるための罠でもありますが、感情的な優位性を確保する目的もあることを見落としてはいけません。

世界で威張る韓国人

――「上」なら射撃管制用レーダーを照射してもいいのですか? 

鈴置:韓国的には「いい」のです。韓国社会では力を持つ者は持たない人に威張り散らします。理不尽な目にあわせることで相手に「自分は下」と実感させるのです。「いい」どころか「せねばならない」のです。

 日本人にはこの点をなかなか理解してもらえない。私はソウル五輪前後の5年間、韓国で暮らしましたが、しばしば「謙虚な人だ」と評されました。日本に戻ってこの話を披露すると爆笑されましたから、私は日本の基準では決して「謙虚な人」ではないのでしょう。

 ではなぜ、韓国では「謙虚な人」と見なされたのか。当時、日本と韓国の国力は比べものにならないほどの差があった。韓国のGDPは日本の10分の1以下でしたし、外交的にも韓国は国連に未加盟の「番外国」でした。

 韓国の慣習に従えば、「上」である日本人は事あるごとに威張って韓国人に「下」を実感させねばならない。ところが私は韓国的な基準では威張らなかったので「謙虚な人」になってしまったわけです。

 これは「日韓関係の特殊性」というよりも「韓国の特殊性」と考えるべきでしょう。21世紀に入り自信を持った韓国人が海外に大量に進出して以降、世界中の人から同じ質問を受けるようになりました。私が韓国を勉強していることが分かると、一様に「なぜ、韓国人はあんなに威張るのか」と聞かれるのです。

 長い間、味噌っかすの国だったから「自分の存在を認めさせたい」との心境に陥るのも分からないではありません。でも、本人らの思惑とは反対に、馬鹿にされていることにそろそろ気づいてもいいのに、と思ったりします。

 人間は本来、威張りたいものなのかもしれません。でも、それを表に出せば社会は円滑に回らない。仮に存在しても「上下」をむき出しにしないのが文明――とまでは言いませんが、大人の知恵と思うのです。韓国人がこれにいつ気が付くのか、あるいは未来永劫、気が付かないのか――。現在、観察中です。

――確かに「韓国の特殊性」ですね。

鈴置:少子高齢化問題も、この「威張る」という特性で解決が遅れた感があります。2010年代、韓国紙の東京特派員経験者が「少子高齢化で日本の轍を踏むぞ」と警告し始めました。

 朝鮮日報の副局長兼社会部長だった朴正薫(パク・ジョンフン)氏も「[太平路]そんなに嫌いながらも日本の後を付いていく我々」(2012年11月8日、韓国語版)を載せました。書き出しは以下です。

・認知症の妻を殺害したソウル・文来洞の78歳の老人の事件を見て、来るべきものが来たとの考えで胸が塞いだ。日本が一足先に体験した高齢化の絶望的な局面が結局、我々にも訪れたのだ。
・高齢者が高齢者の世話をする「老々介護」は、日本で深刻な社会問題になっている。
・文来洞事件は何としても避けたかった日本型「高齢化の呪い」が我々にも訪れたことを警告している。

 朴正薫氏は「ついに」高齢化時代がやって来た、と書きましたが当時、これを読んだ私は「ついに」少子高齢化問題を韓国紙が本格的に取り上げる時代が来た、と思ったものです。

 ところが、そうはなりませんでした。2023年になるまで――成長率が日本に抜かれそうになったり、NYTに「韓国消滅」と書かれるまで、メディアで「少子高齢化対策」は大きなテーマにならなかったのです。

「日本に勝った!」「韓国が上だ!」と喝采している人々に「日本より激しい少子化によって我が国は悲惨な境遇に陥る」と説く、気骨ある記者はいなかったということでしょう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/620625d846fca97c0cada77743f86080f6701391?page=1


続きを読む

続きを見る(外部サイト)

ニュースカテゴリの最新記事