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聯合ニュースが選んだ2023年韓国10大ニュース「韓日関係改善」「スカウトジャンボリー」など
◇最大野党代表の「司法リスク」 逮捕同意案可決・逮捕状棄却
◇韓日関係が急速に改善 徴用訴訟巡る韓国政府の解決策を機に
2018年に韓国大法院(最高裁)が日本企業に韓国人徴用被害者への賠償責任を認定して以降、悪化し続けた韓日関係は今年、急速に正常化に向かい始めた。きっかけは今年3月に韓国政府が徴用訴訟問題の解決策を発表したことだった。大法院判決により被告の日本企業は徴用被害者とその遺族計15人の原告に対する賠償金などの支払いが確定したが、韓国政府は政府傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」が日本企業に代わって賠償金などを支給する「第三者弁済」を中心とする内容をまとめた。日本が1965年の韓日請求権協定で徴用訴訟問題は解決済みとの立場を譲らない中、被害者の高齢化や、韓日、韓米日の戦略的連携強化が必要な状況を踏まえて編み出した苦肉の策といえる。ただ、被害者の梁錦徳(ヤン・グムドク)さんをはじめとする原告の一部は日本企業の支払いを肩代わりする政府解決策の受け入れを拒むなど、完全な解決には至っていない。
これを起点に、日本は大法院判決への報復措置として取っていた韓国への輸出規制強化を撤回し、輸出手続きを簡素化する優遇対象国から除外していた韓国を復帰させた。韓国も対抗手段とした世界貿易機関(WTO)への日本提訴を取り下げ、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を正常化した。韓日首脳は今年3月を皮切りに7回会談。シャトル外交(相互訪問)が再開した。数年間停止したままだった政府間の多様な協議体も続々と復活した。
韓日関係改善を機に韓米日の協力強化にも弾みがついた。3カ国首脳は8月に米ワシントン郊外の大統領山荘キャンプデービッドで会談し、韓米日の安全保障協力の深化にとどまらず、核心的な価値を基盤に強く連帯することを打ち出した。
◇南北関係の断絶・対峙深まる 北朝鮮の核能力高度化や通信遮断で
◇拉致殺害事件に無差別殺傷 相次ぐ凶悪犯罪に不安高まる
◇若手教師の死に怒り爆発 「教師の権威」回復求めた教員たち
◇混乱続いた世界スカウト大会 政府と自治体が責任なすり合い
南西部の全羅北道・セマングムで真夏に開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」は、不十分な猛暑対策、衛生施設の不備、さらに台風の接近と混乱続きで、政府と自治体が互いに責任を押し付け合う様相を呈した。
世界スカウトジャンボリーは約150カ国・地域から4万人余りが参加し、8月1~12日に開かれた。熱帯夜だった開営式の2日夜、めまいを訴えたり倒れたりする参加者が続出した。湿度と気温の高さに加え、数万人が密集したことで熱が閉じ込められる現象が発生し、約100人に熱中症の症状が見られた。
干拓地のセマングムに設けられた広いキャンプ場には日差しを遮る木陰がなく、熱帯夜も続き、交流サイト(SNS)には「蒸し風呂状態」などと不満の投稿が相次いだ。大会前には大雨があり、地面にはあちこちに水たまりが残っていた。トイレとシャワー室の状況は劣悪で、食事は不衛生だと、参加者の不快指数は高まる一方だった。
◇30年万博の釜山誘致失敗 見通し甘くサウジに大敗
政府と釜山市、財界がワンチームとなって推進した2030年国際博覧会の南部・釜山への誘致は失敗に終わった。
万博開催をかけてサウジアラビア・リヤド、イタリア・ローマと争った釜山は、11月28日(現地時間)にフランス・パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)の総会で加盟国による投票の結果、29票を獲得するにとどまり119票を集めたリヤドに敗れた。韓国は総会で決選投票に持ち込んで逆転を狙う戦略を立てたが、1回目の投票で思わぬ大敗を喫した。
国政課題として推進された万博誘致に向け、政府は首相室直属の誘致支援団を設置し、一丸となって総力戦を繰り広げたが及ばなかった。
◇韓国初の国産ロケット 3回目打ち上げに成功
◇食品価格高騰で庶民の負担増加 政府は物価安定に総力
朝鮮日報
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/12/16/2023121680005.html