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国民が英語を話したがらず、日本はますますガラパゴス化―香港メディア
サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事は、スイスの教育機関EFエデュケーションが毎年実施している世界113の非英語圏国・地域の英語力に関する調査で日本は昨年より順位を7つ落とした87位となり、マラウィやアフガニスタンと同じような水準にあることが明らかになったと伝えた。
また、EFエデュケーションの報告書では、日本の順位は年々低下傾向にあるものの特にこの1年は日本人の英語力が著しく低下しており、その背景には新型コロナの影響があるものの、「より広範な政治的・人口学的変化の徴候である可能性がある」と指摘されたことを紹介している。
その上で、横浜市で英語とフランス語の教室を経営するフランス人が「日本の学校での暗記学習法は書面英語を理解する上で役立つ一方、日本の若者は英語を話す機会が少なくなっている。英語教育は非常に基礎的なものにとどまる上、学んだことを本当に活用する機会がない。海外で高等教育を受ける日本の若者も減っている。彼らは失敗を恐れて積極的に英語を話そうとしない」と指摘したことを伝えた。
さらに、日本文化を研究するテンプル大学ジャパンキャンパスのカイル・クリーブランド教授も「日本は多くの面で矛盾を抱えた国。急速にグローバル化する世界有数の経済大国でありながら、根本の部分で他の多くの国々に後れを取っている。英語の分野でも『ガラパゴス現象』が日々顕在化している。日本は相変わらず自己中心的で、それがさらなる影響力の確保や進歩を阻害している。日本が英語教育を行わないのは完全に墓穴を掘る行為だ。英語ができなければグローバル競争に参加できないのだから」と評したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)