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筒香嘉智、ジャイアンツとマイナー契約 日本球界からの好条件断る
2023/12/05 02:00
https://www.sanspo.com/article/20231205-TQ23R5HLUFLCVNWH4WY7CW4KOM/
【ナッシュビル(米テネシー州)3日(日本時間4日)】米大リーグ、ジャイアンツ傘下3Aサクラメントからフリーエージェント(FA)になっていた筒香嘉智内野手(32)が、同球団とマイナー契約に合意したことが、米球界関係者の話で明らかになった。2月の春季キャンプとオープン戦にはメジャー招待選手として参加する。米球界5年目は、メジャー返り咲きを懸ける。
日本球界からの好条件のオファーを丁重に断り、あえてイバラの道を選んだ。筒香はメジャー40人枠を外れるジャイアンツとのマイナー契約で米球界5年目に挑むことを決断した。
今季はレンジャーズ傘下3Aラウンドロックで開幕するも、6月に自由契約を選び退団。独立リーグ・スタテンアイランドを経て、8月中旬に加入したジ軍では2Aからスタートして13試合で打率・311、4本塁打と好成績を収め、9月中旬には3Aサクラメントに昇格した。しかし、9月23日(日本時間24日)のエンゼルス傘下3Aソルトレーク戦で左手親指に死球を受け、骨折が判明。そのままシーズンを終えた。
米球界関係者によると、順調なら9月25日(同26日)以降のレギュラーシーズン最終週でメジャー昇格を果たす可能性が高かったという。ジ軍はプレーオフ進出が難しい状況にあり、来季の再契約に向け〝テスト〟の意味合いがあったようだ。
シーズン終了後からジ軍は筒香側に再契約のオファーを提示。11月上旬に開催されたゼネラルマネジャー会議で代理人のジョエル・ウルフ氏(53)は「近いうちに来春キャンプの招待選手としてマイナー契約をまとめることに自信を持っている。日本球界には戻らない」と明かしていた。さらに、ジ軍のファーハン・ザイディ編成本部長(47)は「もし契約が成立すれば、彼をメジャーのキャンプに参加する機会を与えたい」と高評価していた。
骨折した左手親指は回復し、本格的な打撃練習を再開している筒香。今季は米球界4年目で初めてメジャー出場がなかった。再起を期し、マイナー契約からはい上がる覚悟を決めた。