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中田翔が蹴った楽天の驚き〝激安オファー〟親会社不振で石井一久SD「予算限られ…」 2年総額6億円で中日移籍
巨人から自由契約となり中日に加入した中田翔内野手(34)が6日、名古屋市内で入団会見。表立った移籍交渉は中日との一度きりだが、パワハラ問題で揺れる楽天も驚きの提示額で獲得に動いていたことが夕刊フジの取材で分かった。
2日に東京都内で球団幹部とともに交渉に臨んだ立浪和義監督(54)も会見に同席。中田は中日を選んだ決め手を「球団や監督からの気持ち。自分の中で火が付いた」と語った。確かに意気に感じるタイプではあるが、巨人との2年総額6億円の契約を自ら破棄した以上、自分を必要とする球団にも同等の評価を求めるのがプロの世界。会見後には条件面を確認する報道陣に対し、巨人と同じ2年契約で年俸3億円と認めつつ、「30(億円)でいいッスよ!」と豪快に笑い飛ばした。
中日はこれまでの実績に敬意を表した誠意ある条件提示で中田を射止めたが、同じく右打ちの一塁手を補強ポイントとして水面下でオファーを出していたのが楽天だ。安楽智大投手(27)が複数の後輩選手へのハラスメント行為で先月末に自由契約となったばかりだが、今季まで現場を預かりながら一連の騒動の中で雲隠れを続けた石井一久前監督(50)が、今オフから転身したシニアディレクター(SD)として独自の人脈を使いアプローチをかけたという。
ただし、提示額は1億円未満。中日との差は歴然で、セ・リーグにはないDH制という売りはあってもさすがに勝負にならず。親会社の業績不振もあり、石井SDは「予算が限られて思うように補強できない…」と周囲に嘆いていたという。
今江新監督の来季年俸が12球団最少の4000万円とされ、ここまで目立った新戦力獲得の動きもない楽天の資金面の苦境を、裏書きするような中田への低額オファー。昨季までGMとして次々と大型補強を実現してきた石井SDといえども、先立つものがなければ辣腕の振るいようがない。 (山戸英州)
=金額は推定
https://www.zakzak.co.jp/article/20231207-H7SW2XKEPBKJJBAOPXDAFJGQNM/