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大谷翔平は観客動員数に影響を与えなかった「エンジェルスのブランド再構築が切実に求められている」とエ軍専門メディア
2023.12.03
大谷翔平が先発する試合は、そうでない試合と比べて平均163人しか観客増がなかったという。(C)Getty Imageshttps://i.imgur.com/CdjfPEX.jpg
大谷翔平の存在が、観客動員につながっていなかったようだ。スポーツメディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者が12月1日、エンジェルスのここ数シーズンの入場者数が、大谷がエンジェルスに在籍した最初の数シーズンよりも少なかったと報告した。さらにホームゲームで大谷が先発した時でも、大きな数字の変化が見られなかったという。
この報道を受けてロサンゼルス・エンジェルスの専門メディア『Halos Today』は12月2日、「チームはブランド再構築の必要に迫られている」と報じ、「オオタニの偉大さにもかかわらず、二刀流のスーパースターはエンジェルスに最大の観客動員数をもたらしていなかったようだ。オオタニの人気の高さを考えると、これは興味深い現象だ」と記した。
ローゼンタール記者は、「『StatsPerform』のデータによると、オオタニの存在がエンジェルスにとって観客動員の押し上げた効果はあまりなかった。オオタニが在籍した6シーズン中、ホームで先発した時と、そうでない時の差は平均163人のファンを多く集めただけ」と伝えた。
さらに、「エンジェルスは2003年から19年まで、毎シーズンのホーム観客動員数は300万人を超えていた。しかし新型コロナウイルスに起因する制限を受けなかった過去2シーズン、エンジェルスのホーム観客動員数は、それぞれ250万人と260万人だった」と加えている。
ただこの原因は大谷だけにあるのではなく、同メディアも「オオタニではなく、エンジェルスの問題」と認識。「おそらくファンはチームの成績があまりよくなく、オオタニを生観戦する魅力さえも、球場に足を運ぶ動機にならないのだろう」と分析した。
そして「オオタニが今オフにチームを去ることを念頭に置き、エンジェルスのブランドの再構築化が切実に求められている。球団は多くのファンを球場に集め、フィールドで試合を勝つ方法を見つける必要がある」と指摘した。
構成●THE DIGEST編集部
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