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「衰えていることに気づかないと」とビシエドを酷評して険悪に…中日・立浪監督が中田翔を欲しがる“身も蓋もない”理由
突如としてプロ野球・ストーブリーグの目玉となった中田翔(34)。11月14日、オプトアウト権を行使し、巨人を自由契約となったことが分かったのだ。
通算303本塁打を放っている右の大砲に照準を合わせているのが、今季、屈辱の2年連続最下位に沈んだ中日だという。
「中田の獲得を巡っては、立浪和義監督が何度も、球団オーナーの大島宇一郎中日新聞社社長に直訴。大島オーナーもGOサインを出した。中田の自由契約が明らかになった直後の11月15日午前2時、中日スポーツが『獲得に向けて調査へ』といち早く報じたのも“新聞辞令”の一環だと言われている。これまでロクな補強をしてもらえなかった立浪監督は、来季が3年契約の最終年。来季に賭ける思いは人一倍強いはずです」(球団関係者)
「中田を獲れば、“ポジション被り”が起こるのです」
今季のチーム総得点390、総本塁打71はともにセ・リーグ最下位。中田が加入すれば、貧打という喫緊の課題は一気に解消される。その一方で、ファンの間からは懸念の声も。
「中田のポジションである一塁は、今季の大半をダヤン・ビシエド(34)が守ってきた。もし中田が中日入りとなれば、18年には首位打者、最多安打のタイトルを獲った実績もあるビシエドとの“ポジション被り”が起こるのです」(スポーツ紙記者)
「衰えているということに気づかないといけない」と酷評
それでも立浪監督が中田獲得に前のめりなのは、ビシエドとの微妙な関係が影響している。
「立浪監督は就任以降、年々成績を落としているビシエドに打撃改造を命じ、自ら技術指導しました。ところが一向に改善されないことに苛立ちを隠さず、5月には報道陣の前で『衰えているということに気づかないといけない』と酷評。これを機に両者の関係が一気に冷え込んだのです」(前出・球団関係者)
今季は不振による再調整などを理由に3度も二軍に降格。ビシエドのプライドは引き裂かれたと見られる。
「一方の立浪監督は、来季ビシエドを先発メンバーから外して、中田を一塁に据える青写真を描いているのです。事態を察知したビシエドは活躍の場を求め、他球団への移籍をほのめかすこともありましたが、家族が名古屋の生活環境を気に入っていることもあり、思いとどまっているそうです」(同前)
立浪監督もビシエドの放出は避けたいようで、
「8年間も中日でプレーしてきたビシエドが他球団に移籍すれば、自軍の情報が流出しかねない。“飼い殺し”にするのが最も都合が良いのです」(同前)
二兎を追う立浪監督。中田獲得レースの行方はいかに。