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球界で繰り返される暴力・パワハラ行為…識者「NPBがもっとイニシアチブを」
安楽は済美高時代、2013年に行われた選抜大会で、2年生ながらエースとして準優勝を経験した。だが、14年9月、野球部内でいじめなどがあったとして、日本学生野球協会から1年間の対外試合禁止処分を受けた。当時の発表によると、2年生部員が1年生部員に対して「カメムシを食べるか、灯油を飲むか選べ」と強要。死んだカメムシを口の中に入れたという。また、2年生部員による暴力行為も発覚し、被害を受けた1年生部員は19人にも及んだ。
プロ野球界でも、過去にはコーチと選手、選手同士によるトラブルが繰り返されてきた。
2010年7月には西武に当時在籍していたコーチによる選手への暴力行為が判明し、コーチを解任された。また、21年8月には当時日本ハムに在籍していた選手が試合前、同僚の選手に対してベンチ裏で暴力行為を行っていたことが発覚。その後、試合への出場停止処分が下された。
高校野球やプロ野球に精通しているスポーツライターの氏原英明さんは、今回の安楽のハラスメントについて「被害者の心情を思うと、今回の行為は極めて悪質。安楽投手本人の意識に問題があったのだと思う」と指摘。「球界全体としてこうしたハラスメントや暴力行為に対して明確な処分の方針がなく、処分の判断は球団任せにしている部分が大きい。日本野球機構(NPB)が第三者委員会を設置して調査するなど、NPBがもっとイニシアチブを取るべきだ」と話している。
11/30(木) 17:56 産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cd7980e14f6efcd3dcac4eb29b1f41ae5eb100b