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【韓国】「ソウルにイヌ200万匹放つ!」犬肉食用取引禁止で廃業危機の繁殖業者ら、抗議行動を計画
韓国の国会では異例の与野党協力態勢で、食肉用のイヌの取り引きを禁止する法案の年内提出を目指し、調整が進んでいる。与党・国民の力党は、犬肉取引に関与した者には最高で懲役5年または罰金5000万ウォン(約572万円)を科す刑罰を提案。野党・民主党は懲役3年と懲役刑と3000万ウォン(約344万円)以下の罰金を提案している。
法案が成立すれば、新法は2027年に施行され、政府は繁殖業者や関係産業の廃業にあたり、財政援助を行うとしている。
サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、朝鮮半島は犬肉を食べる慣習があることで知られ、夏の暑さ対策とされることも多いが、この食文化をめぐる世論はここ数十年で大きく変化。イヌをペットとして飼う家庭が増えたことに加え、若者の間で動物虐待反対への意識が高まり、犬肉を避ける傾向にあるという。
韓国犬肉協会のジュ・ヨンボン会長は先週、「われわれは非常に憤慨している。ソウルの大統領府や農業大臣の自宅、法案を提出した議員の事務所の近くで、飼育している200万匹の犬を放すことを検討している」とし、過激な抗議行動に出る構えを示した。
ジュ氏はラジオのニュース番組で、「犬の肉を食べることは、麻薬密売や売春のような犯罪ではない」とし、「犬肉を食べて他人に危害を加えた人の話を聞いたことがありますか?」と発言。協会は以前、イヌを家畜に分類するよう政府に要請したが、効果はなかったと語った。
人道協会インターナショナルなどの動物愛護団体は国会での動きを歓迎し、これまで行ってきた韓国の犬肉取引を終わらせるための継続的な取り組みの勝利だと指摘した。同インターナショナルは声明で、「われわれは国会議員らに対し、年間100万匹以上のイヌが劣悪な環境下で飼育され、食用にされているこの産業に取り組むべく大胆に前進するよう働きかけてきた」とした上で、「われわれは引き続き、強固な法の実現のためにエネルギーを集中していく」と誓った。
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11/27(月) 11:51 The News Lens Japan
https://news.yahoo.co.jp/articles/7420133818d65b0e36afae182ef7225032420d80