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【新潟】葬送の縄文人…人骨焼き、並べて埋葬 上野遺跡で判明、縄文人は「骨格を理解」
(略)
2023/11/24 14:00
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/317697
新潟県村上市にある約4000年前の縄文時代後期の集落跡「上野(かみの)遺跡」で、焼けた人骨を意図的に並べて埋葬していたことが、新潟医療福祉大の調査で明らかになった。縄文人が骨を別の場所で焼き、規則正しく埋葬した事例は全国的にも珍しいという。26日に新潟市北区の同大で、人骨が集積した土坑(どこう)を一般公開する。【内田帆ノ佳】
この土坑は、県埋蔵文化財調査事業団が2021年に行った発掘調査で見つかった。土坑は長径1・5メートル、短径幅1メートル、深さ30センチの楕円(だえん)形の穴。現地でひと冬保存した後、地面ごと切り取り、昨年10月に同大へ移して研究してきた。
土坑からは下顎(したあご)の骨の個数から子供を含む少なくとも6体の骨が出土した。同事業団によると、土坑は3層に分かれ、今回公開する最下層には腕や足などの長い骨が東西方向に並列している。そのほか、上腕骨を2本1組に並べたり、おわんを重ねるように頭蓋骨(ずがいこつ)を配置したりするなど「人間の骨格を理解し、埋葬していた」という。
縄文時代は手足を折り曲げた姿勢で埋葬する「屈葬」が多くみられたが、長野県などを中心に人骨を焼いて埋葬する習慣があったとされる。同大自然人類学研究所の奈良貴史教授は「従来知られていなかった縄文時代における新潟県の葬制がわかり、地域ごとに文化が違っていた」と分析。今後は個体数や性別、被葬者間の関係性を明らかにする。
同事業団の加藤学専門調査員(考古学)は「非常にきれいに並んでいるのでわかりやすい。(研究のため)骨を取り上げるので、縄文人の骨が配列した状態で見られるのはこれが最後」と話した。(以下ソース)
11/26(日) 12:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b6d69ebad4e17a1b5bcac2021f7bffc01842922