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久保建英「中継したいからといって、相手の要求を全部飲むわけにいかない」シリア戦の放送問題に持論
【ジッダ(サウジアラビア)21日=星野 浩司】日本代表は久保建英(Rソシエダード)のW杯予選初ゴールなどで、シリアに5―0で大勝。中立地・サウジアラビアで開催された一戦でアジア2次予選連勝を飾った。これで歴代最多タイの8連勝となった。
前半32分、伊東純也のパスを受けた久保がペナルティーエリア外から左足を強振。弾丸ミドルシュートをゴール右下へ突き刺した。6月のエルサルバドル戦以来、代表通算3点目。4バックで集中して守る相手をこじ開けられない重苦しい空気をぶち破る先制点を決めた。
「打たないといけないと思っていたので入ってよかった。確率的なところで、1発で決めることができたのは成長しているのかなと思います」サウジ開催の代表戦は過去5戦全敗。1995年1月8日のインターコンチネンタル杯・アルゼンチン戦(1●5)のFW三浦知良以来、28年ぶりの一撃で鬼門突破に導いた。カタールW杯から1年がたち、「右肩上がりで、知名度も実力も世界的に見てついてきた」。これまでは親善試合の2得点だったが、W杯につながる“公式戦”で初めてゴールを決めた。
また、この日のシリア戦が日本でのシリア戦の地上波中継、ネット配信がなかったことについて聞かれ、自身の思いを語った。
「いろいろコメントとか見ましたけど、田嶋会長が言っている通り、やっぱり、いくら日本で試合を中継したいからといって、相手の要求を全部飲むわけにもいかないと思うので、そこらへんは、僕ら選手がどうこうコメントできる問題ではないけど、やっぱりお互いの国対国の優しさみたいなものをもっと出してくれたら、日本のみんなも試合を見ることができてハッピーだったのかなと、個人的に、あまり言えることではないけど思ったりします」
19日には「もっと日常から代表に注目してほしい」と語っており、テレビ中継はファンの関心を高める大きなツールの1つだ。久保は「日本の試合が、代表が当たり前に地上波でやってほしい思いはあります」と話した。