騒ぐだけ “一人相撲”？　韓国メディアが竹島表記問題で新たな方針「戦略的無視」

　東京五輪ホームページにおける竹島（韓国名・独島）の表記問題で、韓国側は新たな方針として〝戦略的無視〟をプッシュする声が高まっている。

　韓国紙「京郷新聞」は、東京五輪が目前に迫る中で今回の問題を特集。「独島が韓国の主権行使地域であるという事実を考慮すると、これは韓半島旗より重大な問題だ。国内では五輪不参加などの強硬対応を求める声が上がっている」と大会ボイコットの機運が高まる現状を紹介した。

　一方で韓国政府が現状では「ボイコットを検討しない」と表明したことで、この方針を支持する世論も強くなってきているという。

　対日関係の専門家であるパク・ジョンジン教授は「現在、日本で独島問題がほとんど取り上げられていないのが実情」と指摘。世論が過熱する韓国とは対照的に、日本では今回の問題が〝全く相手にされていない〟と冷静に現状を分析。「菅内閣の支持率にも関係がない」と日本政府に打撃を与える状況にもなっていない。

　そのためボイコットという強硬手段は韓国による〝一人相撲〟になると予想。そして「韓国が独島を実効支配する状況で、これまでの〝戦略的無視〟を破る必要はない。独島に対する領土主権を必要以上に主張すれば、我々の独島が紛争地域になる可能性もある」と、これ以上日本を刺激すれば、軍事問題に発展する恐れもあると韓国世論に自制を求めた。

　新たな方針を打ち出してきた韓国メディア。単に日本側に相手にされず今回の問題に対する世論が冷めてきているだけにも映るが…。

東京スポーツ
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3296277/